国語塾・宮田塾のブログ

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カタカナと漢字

一応国語の話に分類して良いんでしょうか……。
息子と食事をしていた時の話です。

息子 (納豆のパッケージを私に差し出して)
「パパ、これあけて。『あけろ』って書いてあるから。」

私「そんなこと書いてあったかなぁ……?」

パッケージを見ると「あけ口」という文字が。

私「おいおい、これは『あけろ』と違うよ。『あけぐち』って読むねん。カタカナと似てるけど、これは『くち』っていう漢字だよ。」

息子「へぇ〜。」

□□□と書いて「クチロロ」と読ませるバンドのことを思い出してしまいました。

カタカナは漢字の一部分を取って出来た文字ですから、カタカナに似た漢字があっても、全然不自然ではないんですけどね。

そんなわけで、漢字で表せる擬似カタカナ語を考えてみました。(ご利用のフォント(字体)によってはあまりカタカナに見えないかもしれません。)

二一卜 (ニート)
匕一口一 (ヒーロー)


「卜」は「ボク」と読み、「うらない」の意味。
「匕」は「ヒ」と読み、「スプーン」の意味。

特に「匕」の方は見慣れない漢字ですね。「匕首」と書いて、読みは「あいくち」。「つばのない短刀」という意味になります。

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難関中学入試国語の実際例 抽象的文章の理解

少し前に、中学入試国語の出題作品著者リストを記事にしましたが、今回は出題文章そのものを少し見ていただきましょう。

最初にお断りしておきますが、中学入試ですので、小学6年生を対象とした出題です。

下記は、少し前の東大寺学園中学の出題から引用しています。出典は外山滋比古「虚々実々」。

ちなみに、引用部分の前には、「映画という表現形式の捉え方として二種類の態度が存在すること」、引用部分の後ろには、「アナロジーが表現行為を成立させる本質的原理であること」が示されています(上記要約はブログ筆者)。

物理的世界には、形象と質量がある。映画では形象のほうはある程度再現するけれども、質量は欠けている。しかるに、人々は、映画を、だいたい、物理的世界の忠実な再現であると思って見ている。質量が映画には表現されていないことに気づかない。それは映画の映像が補償しているからであろう。映画が現実の形象を正確にとらえようとしていればいるほど、映像が質量を代行、あるいは補償する作用も強くなる。別のことばで言えば、映像が質量感を濃厚に帯びるようになるのである。


いかがでしょうか。

どう考えても、大人向きの文章ですよね。「アナロジー」という抽象的な外来語も、注釈付きですが、実際に本文で使われており、キーワードとなっています。

皆さんご承知のこととは存じますが、学校で使われる教科書をひっくり返してみても、こんな種類の文章は一切掲載されていません。日夜こうした文章に取り組んで頭をひねっている12歳の少年少女たちを、保護者さんはほめてあげて欲しいと思います。

そもそも、入試の場合、出題される「文章の難易度」と「問題の難易度」は別の話でして、文章が難解だから問題が難しいとは限らないんですが、小学生からすると、なかなかそうは割り切れません。ビビってしまうとでも言いましょうか。

実際、東大寺学園中の問題は、上記部分の意味が十分理解できなくとも、解けるようになっていたんですが、やはり、ある程度の意味は把握したいところ。少なくとも、難しい文章ではあるが大意は把握できる→安心して問題に取り組める→好成績、という流れは十分考えられるところですからね。

では、どうすればこういった類の抽象的文章を理解できるようになるのか?「当塾へおいで下さい」というのはあまりに図々しい宣伝なので避けておいて(笑)、手短に書いておきます。

やはり、抽象的な文章を読み込むことに尽きると思います。もちろん、小学生からすると、抽象的な文章を読み込むのは、かなり違和感のある辛い作業。自分一人で読ませることは、ほとんど無意味です。保護者さんが先に本文を読んで、だいたいで構いませんから、「これは要するに○○っていうことを言いたいわけだ」と示してあげることが大切だと思います。できれば具体例を使って、イメージを持たせてあげるとなお良いと思います。できれば文章の構成も考えて、背景も説明して……、ってあまり多くを求めては、保護者さんにウンザリされそうなので止めておきますが、できる範囲で十分です。

抽象的な論説文を勉強する際は、とりあえず「作者は何が言いたいのか」を保護者さんと受験生本人が共同で見つけるぐらいのつもりでも結構。継続してゆけば、馬鹿にはならない力が付くと思います。中学受験は保護者の受験でもある、とよく言われますが、こういう地道な保護者さんの努力も試されているのかもしれません。

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つきへん・にくづき・ふなづき

漢字の話です。

漢字は構成要素を理解した方が、意味の理解や記憶につながるので、授業の中でもできる限り触れているんですが、生徒からよく疑問が上がるのが「にくづき」
(ちなみに受験国語塾の方は、読解や答案表現が主となり、原則として漢字は取り扱いません。)

私「『月』は『にくづき』と言って、人間の体に関係がある漢字に使われるんだよ。ほら、『肺』とか『腹』とか『肩』とかね。」

生徒「なんで『肉』なのに『月』なの?」

私「それはね……。」(と次のように黒板で説明。)

2009102901.jpg

生徒「なるほど〜。」

授業で説明するのはたいていここまでなんですが、ブログではもう少し突っ込んでおきましょう。

実は「月」と表記される漢字の構成要素は、元をたどると三つの先祖にたどり着きます。

次の図をご覧下さい(字が下手なのがばれてしまう……)。

2009102902.jpg

1は「にくづき」と呼ばれ「肉」が元になっています。

2は「ふなづき」と呼ばれ「舟」が元になっています。

3は「つきへん」と呼ばれ「三日月の形」が元になっています。

微妙に形が違うのにお気づきでしょうか(コンピュータ上のフォントでは違いが上手く表現できないので、下手くそな手書きで説明しています)。

「にくづき」は二本線がぴったり両側にくっつく、「ふなづき」は点々を書く、「つきへん」は右側が開いている、というのが正確な書き方なんですね。

昔は使い分けられていたんですが、現在の常用漢字や人名漢字ではすべて「にくづき」の形、つまり、二本線がぴったり両側にくっつく形で統一されています。旧字体の活字などを見ていると、「前」「藤」などは「ふなづき」(点々で表されている)、「有」「明」などは「つきへん」(右側が開いている)、というように、キチンと使い分けられています。

どうして、こんなことをいきなり説明しだしたのかって?

先日、とある店舗(店舗名に「月」という漢字が入っている)の前を通った際、看板にふと目をやると、ちゃんとロゴが正確な「月」で表記されていたんですね。上図3の形です。ムムッ!この店(というか看板をデザインした担当者)やるな!と思ったわけです。

ここまでお読みいただいた方は、下記お好み焼き店のロゴの違いがお分かりになるかと存じます。

お好み焼・焼そば「風月」
http://www.fugetsu-sapporo.co.jp/

鶴橋風月
http://www.ideaosaka.co.jp/

片方は間違い、片方は漢字の教養あり、ということになります。もちろん、看板やロゴが美味しさに関係するわけではありません。念のため。

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受験国語専門塾(宮田国語塾)の近況

当塾では、お預かりする生徒さんの総数を少なめに設定しております。こと受験に関しては、あまり多くの授業を受け持つと、クオリティが保てなくなるという理由からです。各クラスについては、最大2名までの個別指導としているんですが、実際上はほとんど1名クラスになっています。ウェブサイトの方には、

「学力レベルや志望校を勘案し、同一授業で指導するのが好ましいと判断される場合のみ、1クラス生徒数を2名としております。年間を通じ、1クラス生徒数1名となる場合もございます。」

と、書いているんですが、学力レベル・志望校・当方の指導できる時間・生徒さんがおいでになれる日程などを合わせてゆくと、なかなか1クラス2名にはできません。よく似たレベルの他人の答案を読むのは(書いてきてもらった答案を授業で取り上げているのです)、勉強方法としてかなりお薦めなので、同レベルである限り、2名指導には合理性があるんですけどね。

もちろん、上記のような方針を取る理由としては、教室の数(一つしかありません)・講師人員(私一人だけです)・可処分時間(完全少人数制宮田塾の方も運営しています)といった物理的制限も大きいわけですが、拡大路線を取る気持ちはさらさらありません。今後も上記方針は変わらないと思います。

次に対象の方なんですが、近年は中学入試対策をご要望の方が多いため、大学入試にまでなかなか手が回らない状態になっております。スポット的に授業を組ませていただくことはありますが、なかなかレギュラー授業が組みにくい状態が続いています。本年度は、社会人の方の小論文指導も行っていますが、やはりこちらもスポット開講。色々とお問い合わせを頂いて、本当に有り難いと思うのですが、ご希望に添えず、心苦しい限りです。大学院入試の指導のお問い合わせも時々頂きますが、指導時間が捻出できそうにありません。

「じゃあ中学入試専門にしろよ」と思われるかもしれませんが、それだと、大学入試レベルには対応できないように思われるでしょうし。個人的には、大学入試に対応できないようでは、中学入試にも対応できないと思っておりまして、大学入試対策の看板を下ろすのにはちょっと躊躇があります。そんなわけで、ウェブサイトの表記なども、ちょっと悩んでいるところです。古文や漢文を指導する機会が減るのは少々寂しいんですよね……。

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年賀状作成シーズン

今年も残すところあと2ヶ月程度。年末は、塾もいわゆる「年末進行」というやつでして、色々と忙しくなってきます。

去年も書いたかと思いますが、当塾の場合、10月末には年賀状を作成しています。今の時期は印刷費が安いんですよね(セコい)。先程も、印刷屋さんからメールで校正刷りが送られてきました。少し修正してもらって、後は印刷を待つばかり。今年は受験生のことを考えて、縁起の良い感じのイラストにしてもらいました。

11月中に、鬼に笑われながら、一人ずつコメントを書いてゆきたいと思います。塾生のお宅は元旦をお楽しみに。

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