宮田塾のブログ

漢字検定 の記事一覧

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漢字ペディア

昨日、漢検協会から「漢検ジャーナル」と「漢検生涯学習ネットワーク会員通信」が到着しました。漢検に興味のない人にも有益な情報があったのでお裾分け。

なんでも、「漢字ペディア」というウェブサイトができたとの由。

漢字ペディア 漢字や言葉の意味を調べてみよう!

2016021801.png

少し利用してみましたが、漢字を調べるのにとても便利なサイトになっています。早速ブックマーク。モバイルにも対応していてどこでも使えます。

漢字ペディアの紹介文にはこう記されています。

「漢字ペディア」は、公益財団法人 日本漢字能力検定協会が運営する漢字・日本語検索サイトです。広く漢字や日本語への興味関心を高めてもらうことを目的として開設しました。インターネット社会である現代に、より多くの方に簡便に漢字の知識を深めていただける手法として試みたものです。

一般的な社会生活、言語生活で必要な漢字や言葉をはじめ、漢語だけでなく和語やことわざ、慣用句なども調べることができます。フリーワードで知りたい漢字や言葉を検索する以外にも、音訓、部首、総画数、四字熟語、故事・ことわざ、同訓異義、熟字訓・当て字訓など様々な索引ページを用意しています。索引ページを順番に見たり、調べた漢字や言葉のページから別の漢字や言葉のページを見に行ったりするのも、このサイトを楽しむ方法の1つになるでしょう。
(上記漢字ペディアの紹介文より引用)


気軽に調べられることは、学力や知識の向上に役立ちますので、朗報だと思います。内容も、『漢検 漢字辞典 第二版』を元にしているので、信頼性バッチリ。

紙の辞書を使う機会がますます減っていきそうですね。


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息子の今年の漢字

12月のこの時期、忙しくてなかなかブログにまで手が回りません。どんな業界も忙しい時期だとは思いますが……。ともあれ、年末年始は少しお休みを頂く予定なので、あと十日間ほどは倒れないように頑張りたいと思います。

先日、小三の息子が、学校から出題された宿題を私に見せに来ました。何々、「あなたの今年の漢字一字を選んで文章を付けましょう」面白そうな宿題じゃないですか。

例年、日本漢字能力検定協会がその年の世相を表す「今年の漢字」を選定し、清水寺で発表していますが、今年2013年の漢字は「」。オリンピックの東京招致が成功したことによるんでしょうが、私の趣味からすると「二輪」、息子の趣味からすると「四輪」と読むことになります。勝手に色々解釈できるのが漢字のいいところ。

さてさて、息子の宿題相談です。

「ねえねえ、どんな漢字がいいかな?」

「自分で考えなさい。でも、アドバイスするなら、やっぱりこれかな……」 (『米』と書く)

「なんで『米』なん?」

「と、見せかけて、下に『異』を書くと……」

「それ『』やんか!そんなん宿題に書かれへんやんか〜。」

「いやいや、横に『今年もクソみたいな世の中だったぜ!』とか書いとけばパンクな感じでええんとちゃうかな?」

「あかんに決まってるやんか〜、他の何かない?」

「じゃあ、『鹿』と書いて……」

「あ、そう言えば遠足は奈良公園やったし、いいかも。」

「と、見せかけて、下に『金』を書くと……」

「何この字?なんて読むの?」

「『』と書いて「みなごろし」と読むよ(注:本当です)。ヤンキーが大好きな字。」

「余計にあかんやんか〜。それに今年と全然関係ない漢字やし。」

「いやいや、滝川クリステルっていう人が、『み・な・ご・ろ・し』って言ってたやろ。チェーンソーをもってIOCの委員を追いかけ回してたのをニュースで見たよ。」

「それ、ジェイソンやんか〜。もうちょっと真面目に考えてよ〜。」

「そしたら、これはどう?『岡』と書いて……」

「おか?なんで?」

「と、見せかけて、横に『刂』を書くと……」

「あっ!『剛田武』の『』!」
(注:ジャイアンの本名。小学生にはポピュラーな名前です。)

「いや、それこそ2013年と無関係やん。パパが考えたのは『剛力彩芽』の『剛』。お前、剛力彩芽のイベントを見に行ってたやろ。」

「そう言えばそうだった!ママ〜、今年の漢字『剛』にしていい?」

で、妻からは真面目にやれと私共々叱られまして……(笑)。仕切り直し。

「じゃあ、『』でどう?『能年玲奈』がブレイクしたから。」

「(何か考えた風で) わかった、それにする。」

しばらくして息子の宿題ノートを見せてもらうと、下記の如し。

「ぼくの今年の漢字は『能』です。漢字能力検定を受けて、漢字の能力を高められたからです。」

何、この真面目くさった文章(笑)。入試じゃないんだから、丸つけして下さる先生をもう少し楽しませて差し上げるべきだと思うんだけどなあ……いや、マジで。




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漢字検定7級受検記

久々に漢字検定の話。といっても、私ではなく息子の受検です。

我が息子、小学3年生なんですが、今まで試験らしい試験を受けたことがないので、そろそろ「きちんと勉強して検定試験を受ける」という経験を積ませてみよう、というわけです。

小学3年生に対応するのは「漢検8級」ですが、同一学年だとあまり面白みもないので、一つ上の級、小学4年生対応の「漢検7級」に挑戦してみることにしました。

調べてみると、直近の会場試験日は10月27日。出題内容から考えて、準備期間を1ヶ月程度とし、9月末頃から勉強を始めることにしました。

漢検2〜7級については、CBT(Computer Based Testing)受検、つまりコンピュータを利用した受検も可能で、このスタイルならば、いつでも好きな日に受検できるんですが、「見知らぬ人々と共に、緊張感のある試験場で受検する」ということが、やはり教育的には大切だと思うんですよね。そんなわけで、CBT受検は選択しませんでした。

さて、息子を指導するのは妻と私。小学生を指導する事は「家業」ですし、副代表(妻)は漢検2級を所持、私は漢検1級を所持していますので、「日本にこれ以上の漢検指導チームはないよ、正に『漢検指導ドリームチーム』なんだよ」と、息子にプレッシャーをかけ(笑)、勉強を開始したのでした。

原則として、学校に出かける前の時間を利用して、少しずつ学習していたんですが、息子の地道な作業に付き合ってくれたのは、基本的には副代表。9割方の指導を担当してもらいました。感謝。

私の方は、仕事が忙しいのもあって、「パパやママの言うとおりやれば、絶対に合格するから、まぁ気楽にやりなよ」とリラックスさせるのが仕事。あまりプレッシャーをかけるのも逆効果ですからね。

とはいえ、試験一週間前ぐらいから、私も本格的に指導に参加。鬼教官?いえいえ、そんな指導では頭に入るものも入りません。私自身の性格を引き継いでいる息子のことですから、指導のツボはよく分かっているつもりです。

副代表の作った「間違った漢字・うろ覚えの熟語」リストをざっと眺めると、ふむふむ、間違いの傾向が読めました。そこは経験を積んだプロの味(笑)。

「なぁ、◯◯っていう漢字を書いてみて。」

「次に、◯◯っていう漢字を書いてみて。」

「最後に、◯◯っていう漢字を書いてみて。」

自信なさげに息子が書いた漢字をみてみると、どれも微妙に間違っています。

「やっぱりな。お前の間違いの癖が分かったよ。間違った漢字の見方と書き方を説明するから、よく聞くように。」

私の経験上、小学生が漢字を書き間違う場合、文字の形そのものをよく観察できていないことが多いんですね。漢字自体はいくつかのパーツからできているわけですが、そのパーツをよく観察できていなかったり、パーツの分解方法が間違っていたりするわけです。

そんな場合、その子供に応じて、漢字の分解の方法や、パーツの特徴を指導すると、すらすらと書けるようになることが多いんですが、こうした部分は、学校で教わったり辞書に掲載されていたりする部分ではないので、盲点になりやすいのだろうと思います。

「あれっ、ほんまや、書けるようになった!」

「だろう!ドリームチームを信じなさい(笑)。」

気分転換も兼ねて、日曜日のカフェでもそんな指導をしていたんですが、周りからは「どんだけ熱心な教育パパやねん、プッ」と笑われてそうな……(笑)。

そうこうしている内に試験当日。試験会場は遠いところかと思いきや、上本町6丁目の大阪情報コンピュータ専門学校。我が家から徒歩でも行けるところです。「漢検ドリームチーム」で試験会場まで見送り、「頑張っておいで」と頭を撫でた後は、近くの喫茶店に移動。生徒さんの預かり答案をチェックしたり、授業準備をしたり、仕事仕事でございます。

試験終了5分前ぐらいに、再び会場に向かいます。試験教室のガラス越しに息子を見てみると、どうやら見直しも終わったようで、つくねんと座ってニコニコしています。妻と、「息子もこんな会場で試験を受ける年齢になったんだなぁ」としみじみ話し合っているうちに、試験終了の合図です。「お疲れ様、よく頑張ったな」と声を掛け、家路につきました。

家で聞いてみると、「がんばって勉強して試験を受けにいくのって結構おもしろい」と述懐していたので、合否に関わらず、今回の目的は達成できたかなと、私も妻も一安心。

で、あっという間に合格発表日。ネットでは朝10時から合否を確認出来たんですが、あえて息子が学校から帰宅するまで待ちます。息子が帰宅後、家族全員で合否を確認です。受検番号を入力すると、モニタ上には「合格」の表示。

私たちがここぞとばかりに褒めてやると、本人もまんざらではない様子。うんうん、親としては、こうした小さな成功体験を積み重ねていって欲しいと思います。



さて、利用したテキストです。小学生対応級の場合、漢検1級のようにテクニカルな勉強は何ら必要ありません。3級ぐらいまでなら、原則として漢検協会が出しているオフィシャルの問題集だけをこなせばよいと思います。私たちが利用したのは下記の書籍。この1冊を完璧にすれば大丈夫でしょう。小学4年生の漢字をきちんと学習・復習したい小学生にもお薦めです。

ちなみにアフィリエイトではありません(リンク先から購入されても私たちには一銭の利益も入りません)のでご安心を。


漢検7級漢字学習ステップ 改訂三版漢検7級漢字学習ステップ 改訂三版
(2012/02/01)
日本漢字能力検定協会







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翻訳と日本語力(漢検生涯学習ネットワークへのある投稿から)

漢検生涯学習ネットワーク」という組織があります。漢検1級・準1級の合格者を対象とした会員制の組織で、漢字文化に関するセミナーを開催したり、定期的な通信を発行したりしています。

漢検生涯学習ネットワーク・漢検1級合格者の分布:国語塾・宮田塾のブログ

私も加入しているんですが、時々会報誌や研修会の案内が送られてきます。これがなかなか面白いんですよね。有名教授のエッセイ、合格体験記、国語教員の授業レポートなどなど。読みたい人は合格すべし。

今号(2011年11月発行の第3号)も面白かったんですが、私が特に興味を引かれた記事をご紹介しましょう。

読者からの投稿なんですが、投稿者はフランスから帰国した日本の方。翻訳の仕事をなさっているそうなんですが、原文の理解よりも、的確に表現する日本語の語彙不足に苦しんでいたとのこと。そこで一念発起し、漢検1級に挑戦。その中で漢字の語源や故事来歴、漢文的な修辞法などを学び、日本語の言語体系を整理されたとの由。

ここからは投稿文を引用させて頂きましょう。引用元は、漢検生涯学習ネットワーク会員通信 2011年11月発行第3号 4ページ 東京都高橋氏の投稿です。

翻訳は記号としての言葉の置き換えではなく、異なる思想体系や異文化に橋を架ける難事業です。東と西の違いや共通点を見極めて融和させなければなりません。


全くその通りだと思います。翻訳というのは、言語だけではなく、二つの文化や思想の架橋です。言葉の力を高めてゆけばゆくほど、その奥深さに気づく。翻訳する際、外国語の力が重要なのはもちろんですが、それ以上に母語の力が大切になってきます。単に外国語の意味を理解することと、母語に橋渡し(翻訳)することには、大きな大きな隔たりがあります。

こうしたことを意識して母語(日本語)を磨く翻訳家がどれほどいるのかは存じ上げませんが、きっとこの方はレベルの高い翻訳をなさる方だろうと想像します。

それでも時おり言葉の奥に凝縮された神髄に触れたとき、不意に言霊が訪れて耳元で囁いてくれるように。(中略) 彫刻家が完成した像をイメージしながら、迷うことなく彫り進めるような喜びです。


私もいつもとは言えませんが、時々そういうことがあります。英語の文章を読んでいて、和語や漢語の表現がピタッと頭の中ではまったとき、言葉というものの妙味を感じます。まだまだ勉強は足りませんが……。

※ 漢検関連の記事は、カテゴリ「漢字検定」からご覧下さい。




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漢検1級は役に立つか

このブログへのアクセス状況を見てみると、ここ最近「漢検1級」で検索してこられる方が増えているようです。漢検に関する記事も書かないといけないなとは思っているんですが、なかなか時間が取れません。ブログネタ・漢検ネタはほとんど無限にあるんですが、問題は「時間」なんですよね。



さてさて、漢検1級を取って良い事って、何でしょうか。当然ですが、国家資格ではありませんし、漢検1級を取ったから就職に大いに役立つなんてことはありません。進学については、考慮・加点してくれるところもありますが、上位国公立大学についてはそういう優遇措置はありません。

私が思うに、結局は「自己研鑽」「自己満足」なのでしょう。何だつまらない、と思う方は多いかもしれませんが、「勉強は進学・就職・昇進につながらない限り無意味だ」なんていうのは、かなり味気ない考えじゃないでしょうか。自分を高めてゆく、そのこと自体に楽しさを感じられないなら、人生はかなりつまらないものになるんじゃないか。私はそう思います。

そもそも、日本語の成り立ちを考えたとき、漢字はその大きな骨組みをなす柱ですから、漢字の研究・研鑽を積むことは、日本語能力ひいては言語能力を高めることにつながるはずです。少なくともマイナスにはならない。

で、私の場合なんですが、難関中学や難関大学を目指す受験生を指導するという仕事の特性上、漢検1級の知識がかなり役立っています。もちろん、難しい漢字が入試そのものに出てくるわけではないんですが、難関と呼ばれる学校を目指す生徒は知的好奇心が旺盛なことが多いんです。例えば小学生の授業ではこんな感じ。

私「この問題に出てきた『青天のへきれき』っていうのは、文字通りにとらえれば、『晴れた日に突然鳴り渡るかみなり』のことです。晴れ渡った空にかみなりが鳴り響くなんてめったにないことだよね。そんなわけで『思いがけない出来事』という意味で使います。『寝耳に水』と同じような言葉だね。」

生徒「先生、『へきれき』ってどんな漢字ですか?」

私「それはこう書くよ。『霹靂』。どっちも雷を表す漢字。かみなりだから雨冠になるよ。」

生徒「ふむふむ(納得)。」


「霹靂」が試験に出るわけではありませんが、疑問にサッと答えられる方が授業の説得力はあるかなと思うわけです。そんなわけで、私にとっては「漢検1級」も大いに役立つ「資格」であります。



逆に、小学生低学年に教えていると、とんでもないことで尊敬されることがあります。小学3年生に学年対応の漢字のプリントを渡して教えていると……

「先生って、このプリントの漢字、全部読めるん?」

「うん、読めるよ。」

「うそ~!すご~い!天才すぎる!」


いや、小3の漢字ぐらい大人だったら誰でも読めますから(笑)。

※ 漢検関連の記事は、カテゴリ「漢字検定」からご覧下さい。




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漢検協会の理事長解任

日本漢字能力検定協会が池坊保子理事長を任期途中で解任したというニュースを読みました。新理事長に高坂節三氏。前理事長にとっては不本意な解任らしく、法的手段をも辞さないとのこと。

しかし、この協会、いつも揉めているイメージが……(笑)。いや、笑ってはいけないのかもしれませんが、仮にも公益性の高い財団法人ですからね。もう少し漢字学などに造詣の深い人、そして、掛け持ちではなく専従で働いてくれる人を理事長に据えた方がいいと思うんですが。

今回の高坂節三氏も、どちからかというと実業畑の方です。伊藤忠商事出身、元経済同友会幹事。お父様は哲学者の高坂正顕氏、お兄様は高坂正堯氏(ちなみに、高坂正堯先生は著名な政治学者。大学では国際政治学を講じていらっしゃいまして、私も学生時代受講しておりました)。

理事長の任期途中解任、漢字検定自体には何ら影響ないでしょうが、協会のイメージ悪化は避けられない気がします。

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漢検生涯学習ネットワーク・漢検1級合格者の分布

しばらく漢検の記事を書いていませんでしたね。「漢検1級」で検索して当ブログにおいで下さる方も多いようで、気にはかかっているんですが……。すみません。

さて、昨日、漢検協会から「漢検生涯学習ネットワーク」設立案内のお知らせがやってきました。

この「漢検生涯学習ネットワーク」、漢検1級・準1級の合格者を対象とした会員制の組織とのことで、漢字文化に関するセミナーを開催したり、定期的な通信を発行したりしてくれるらしい。入会金や年会費は無料なので、とりあえず入会しておくことにしました。仕事も仕事ですしね。

機関誌『漢検ジャーナル』については、以前の記事でご紹介しましたが、それとは別途の通信や会報誌が発行されるそうで、ちょっと楽しみです。

ついでと言ってはなんですが、『漢検ジャーナル』最新号についても書いておきましょう。最新号と言っても昨年の11月に頂いていたので、随分古い話ではありますが。

この号には、平成22年度(2010年度)第1回の漢検1級に合格した人達の氏名が掲載されています。この回の合格者は130名とのことですが、ほぼ全員が掲載されているように思います(掲載を拒否する理由があまり考えられませんし、目算でも130名程度が掲載されているので)。

都道府県別に合格者氏名が掲載されているんですが、よく見てみるとなかなか面白い。

神奈川県が最も多くて23名。次いで東京都が18名。TV番組の企画で取り上げられた芸能人のお名前も載っています。ザッと見たところでは、上記2県を擁する関東地方の合格者数がもっとも多い模様。

関西地方を見ると、滋賀県2名、京都府3名、兵庫県2名、奈良県2名、和歌山県0名。大阪府の合格者は、私を含めて12名。やはり大阪府が群を抜いています。

北海道は6名。東北は少なくて2名(青森県1名、福島県1名)。東北地方はあまり漢字熱が高くないんでしょうか。四国は、香川県2名、愛媛県2名の計4名。九州は12名。沖縄は2名。その他の地方は割愛(ゴメン)。

我こそはと思わん方は是非。

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カード勉強法 Part6 (漢検1級勉強法 #16)

カード勉強法Part5の続きです。

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紛らわしい漢字を整理する際、カードは大きな威力を発揮してくれます。問題集などに書き込むだけでは、よく似た漢字を比較できませんが、カードにまとめておけば一目で見渡せます。あとから関連知識が出てくる度に書き足していくのも容易です。

以下などは、後から書き足したのがよく分かっていただけるかと思います。

「磨」と「摩」の使い分け
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「人」と「メ」の使い分け
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他にも、混乱しがちな漢字がいろいろありました。

Loud & Noisy
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よく似た植物でよく似た漢字
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カード勉強法の話はこれぐらいにして、そろそろ書籍関連の話題に入ってゆきましょう。

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カード勉強法 Part5 (漢検1級勉強法 #15)

カード勉強法Part4の続きです。

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過去問はこんな感じでカード化。
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よく似た構成の熟語はまとめて整理。虫虫シリーズです。虫が嫌いな人は字面だけでゾッとするかもしれません。読みの問題として作成しましたが、書き取りの練習にも使っていました。
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「鳥・魚」はやっぱり押さえておかないと。これを作った頃は、書き写す時間が無くなってきていて、辞書の目次を処理して印刷したのでした。音訓を書き込んでいます。
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同様に「雨」関連。黄砂が降ることを「霾る(つちふる)」と言います。「漏」なんかは絶対に間違わない漢字なんですが、網羅的に作ってあります。
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書きにくい漢字のゴロ合わせ(?)も作っていました。「黴菌(ばいきん)」の「黴」は、山の下に「一」が入ることをよく忘れてしまうので、倒産した山一証券のイメージで覚えることにしていました。「語彙(ごい)」の「彙」は近々常用漢字に入りますが、書きにくい漢字ですね。これも先程と同じく「一」を入れるかどうか少し迷いがち。パンタというのは、パンタグラフの連想から私が勝手に名付けた名称です。そんな部首名はありませんので、試験で書かないように。
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次回もう一回だけカードの実例をご紹介しておきましょう。

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魚偏(さかなへん)の漢字 in 寿司店

寿司店でよく見ますよね、魚偏の漢字が書かれた湯飲み
(寿司店といっても私が行くのは専ら回転寿司ですけれど。)

子どもの頃からあの湯飲みが大好きで、友人に熱く熱く魚偏湯飲みへの想いを語っていたところ、家が寿司店を営んでいる友人がその話を聞きつけ、私に一つ湯飲みをくれたことがあります。

ひょっとして店からくすねてきた?いやいや、ちゃんと許可をもらっていたと思いますけれど、有り難く頂戴して長く愛用しておりました。

鮪(まぐろ)、鯨(くじら)、鯛(たい)、鮃(ひらめ)、こんなのは簡単ですが、鮗(このしろ)、鰰(はたはた)あたりになると、ちょっと難しいですね。

さてさて、家族で回転寿司に出かけたときの話です。

その店の湯飲みは回転寿司らしく無地のプラスチック製で、何の面白みもないんですが、その代わりに色々な魚偏の漢字が「提灯」に書かれ、店の天井からつり下げられています。

もちろん私が漢字マニアなのは家族のよく知る所ですから、質問は私に集中します。

「『』ってどう読むの?」

「あれは『さわら』って読むよ。」

「じゃあ『』は?」

「それは『にしん』っていう漢字。魚に非ず、って変な感じがするけどね。」

父親の威厳を示す示す(笑)。

「あっちの提灯に書いてある『』ってどんな魚?」

「『かいらぎ』って読むんだけど……何でまた寿司店にそんな漢字が?」

「かいらぎ」とは、鮫皮の一種。刀の柄や鞘をくるむのに使う堅い皮です。どう考えても食べられない(笑)。

「じゃあ、あっちの『』は?」

「むむむ、『えら』または『あぎと』って読むんだけど、これも食べ物じゃないよな……。」

この店の提灯、魚偏の漢字を適当に書いてあるだけのような気が……(笑)。

魚偏の漢字は、日本と中国では全然意味(指示する対象)が違っているので、ひょっとしたら、中国の方が作ったという可能性もありますけれど。

まぁ、漢字で寿司を食べる訳ではありません。美味しかったので、満足満足。

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カード勉強法 Part4 (漢検1級勉強法 #14)

カード勉強法Part3の続きです。

実際のカードをご覧下さい。汚い字で見苦しいカードですがご参考になれば。いずれの写真もクリックで拡大します。

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こんな感じで整理していました。
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四字熟語は参考書の目次をコピーして貼付しました。上向きの山形は上二文字が苦手なことを表す記号。「悲壮」って、ついつい「悲愴」と書いてしまう。ベートーヴェンのせいだ(笑)。
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旧字体も参考書からコピー&貼付。旧字体の勉強はとても大切。
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国字は一字たりとも落とせません。これも参考書からのコピー&貼付ですが、覚える手がかりになるコメントは入れてあります。
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よく混同する語についてのカード。Macでデータ入力して印刷した珍しいカード。
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書き取りや読みの問題で気になったところをカード化。間違ったものだけではなく、書けたが思い出すまでにやや時間がかかったものなども含めて作ってあります。左が問題、右が解答。解答を赤字にしてあるのは、赤い下敷きで隠すためです。
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次回、もう少し実例を提示します。

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カード勉強法 Part3 (漢検1級勉強法 #13)

カード勉強法Part2の続きです。

<カード化するか否かの基準>
勉強の過程で知らなかった漢字や知識はいくらでも出てきます。どこまでカード化するべきかが悩ましいところです。

私の立てていたカード作成の基準は、次の通り。

※ 復習はカードだけ見ればOKという状態にする。つまり、終わった問題集は二度と見なくて済むようにするため、細大漏らさずカード化する。

完璧な出来のものを作ろうと思わず、記憶の手段だと割り切ってガシガシ作りまくる。重複があっても全然かまわない。よりよいものが出来たら前のものは捨てるぐらいの気持ち。

※ 時間がかかりすぎる場合は、問題集をコピーして切り貼りしてもかまわない。最終的に覚えられればよい。

面倒なので数えてはいませんが、最終的な完成品は800枚ぐらいになったでしょうか。カードによってまちまちですが、平均して1カードに10個程度の知識が書かれているとして、総計8000個程度の知識を収めた暗記カードを作成したということになります。

折角なので、次回は実物を紹介したいと思います。

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カード勉強法 Part2 (漢検1級勉強法 #12)

カード勉強法Part1の続きです。

<利用するカード(情報カード)の種類>
漢検1級の勉強開始当初は、知らない知識を単語カードにまとめていったんですが、すぐに破綻しました(笑)。一般的な単語カードは小さいため、知識をまとめていくことが非常に難しい。

そもそも、漢字の読みであれ書きであれ、文脈の中で覚えた方が効率的なことが多いんですね。例えば、「戛然」「鏗然」とだけ書いてあっても、なかなか覚えられませんが、「馬蹄の音戛然」とか「刀声鏗然」と書いてあればフレーズとして頭に入れやすい。
(ちなみに、それぞれ「かつぜん」「こうぜん」と読み、堅いものが触れ合うかん高い音の形容語です。「カツーン」「コツーン」という感じ。)

そんなわけで、勉強開始後、漢検勉強に適したカードを探すことになりました。

コレクト株式会社「情報カードとは」
http://www.correct.co.jp/lf_jcprof_b.html

上記リンク先を見て頂くと分かるとおり、「情報カード」と呼ばれることが多いんですが、市販されていて入手しやすいカードは次のサイズです。

 名刺サイズ(91×55mm)
 5×3サイズ(125×75mm)
 6×4サイズ(152×102mm)
 紙幣サイズ(160×76mm)
 B6判(いわゆる京大式カード)(182×128mm)

ご興味のある方は、実際に文房具店で手にとっていただくとよいかと思います。私の感覚からすると、漢検の勉強には、B6判も6×4サイズも少し大きい気がしました。かといって、名刺サイズでは小さすぎる。紙幣サイズも使いにくそう。消去法的に、5×3サイズ(125×75mm)を採用することにしました。図書館で使われている図書カードのサイズだと申し上げれば、イメージがわきやすいかもしれません。

あと、罫線入りのカードよりも、無地のカードの方が便利だと思います。画数の多いややこしい漢字は大きく書いておくべきなんですが、罫線があると邪魔になります。

そんなわけで、コレクトC-531を利用することにしました。まとめ買いでかなり安くしてくれるところを発見したこともあり、とりあえず10パック1000枚を購入。勉強終了時に少し余るぐらいでしたので、大体900枚以上は使ったことになります(書き損じや再作成したカードがあるので、完成品はもうすこし少ない)。

最初は適当な箱にカードを詰めていたんですが、後に整理が難しくなってきたため、専用のボックスも購入しました。カードが貯まるのがなんだか楽しくなってきて、小学生のポケモンカード気分です。「1級ゲットだぜ!」などと言いながら、時々カードを見返していたのでありました(アホですね)。

カード勉強法、さらに続きます。

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カード勉強法 Part1 (漢検1級勉強法 #11)

漢検1級は知識を頭に詰め込みまくる試験ですから、うまく知識を整理して暗記してゆかねばなりません。暗記には色々な手段がありますが、私が漢検勉強のメインに据えていたのは、カード作成による暗記です。

振り返ってみると、勉強開始当初から検定試験当日まで、カードばかり作っていたような気がします。覚えるべき知識・混乱しがちな知識などを片っ端からカード化し暗記してゆくことが、勉強の中核だったといっても過言ではありません。オススメの勉強法なので、細かめにご紹介しましょう。
(他の暗記量の多い試験にも転用できると思います。)

<カード作成の目的>
覚えるべき知識・混乱しがちな知識などを、網羅的にカード化して暗記する。

<カード作成の期間>
勉強開始当初~検定試験当日。
最初はやや試行錯誤もありましたが、ほぼ勉強の開始当初から最後の日までカード作成にいそしんでいました。試験会場に向けて家を出る直前も、カードを作っていたぐらいです。既に作成したカードから、覚えにくい知識・出題されたらまちがえそうな知識を抜粋したカードを作成していたんですけどね。実際、そのカードが本試験でも役立ったので、間違ってはいなかったと思います。

<カード作成のメリット>
1.カードを作ること自体が記憶作業になる
カードを作成する時点で手を動かし熟読することになるため、この時点でかなりの部分を記憶することができます。カード作成の目的の半分はここにあります。

2.何度も見返す材料として使い勝手がよい
もちろん、作っただけで全て頭に入るわけではありませんから、見返す必要があります。ノートなどだと、通勤通学の途中で開くのが難しいでしょうが、カードぐらいなら何とかなるんじゃないでしょうか。また、完全に覚えきったカードを排除したり、覚えにくいものを中心に並べ換えたりできるのも、カードのメリットです。

3.電子データ化しやすい
これは少し特殊な事情かもしれませんが、カードは電子データ化することが容易です。具体的には、自動スキャナとパソコン(Mac)を使ってカードをPDF書類にしていました。出来上がったPDF書類はiPhoneで閲覧。「そんな面倒な作業いやだよ」とおっしゃるかもしれませんが、慣れれば半ば自動的に出来る作業です。私の場合、カード実物を見ている時間と、iPhoneでカードデータを見ている時間の比は、2:1ぐらいだったでしょうか。

かなりアナログ度の高い漢字検定の勉強なんですが、電脳を有効活用すれば、時間を節約しつつ、密度の高い勉強ができます。漢検勉強における電脳利用については、別エントリーで説明したいと思います。

カード勉強法の具体的内容は次回以降に。

※ 漢検関連の記事は、カテゴリ「漢字検定」からご覧下さい。

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漢字検定1級(漢検1級)試験問題の解き方

前回の続きです。

肝心の漢字検定1級(漢検1級)試験問題の解き方ですが、私がとった方法は次の通り。参考になれば。

まず、試験開始後、一問目から最終問題まで一気に解きまくります。解くと言っても、最初から答案用紙に解答を埋めてゆくわけではありません。まずは、問題用紙の余白に解答を書き殴ってゆきます。

乱雑きわまりない字で恥ずかしいんですが、試験本番の問題用紙です。イメージを掴んでもらえれば幸いです。
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いきなり答案用紙に書かない理由は次の通り。

1.限界まで知識を詰め込んでいるので、少しでも早く吐き出した方が安全。ついさっき見ていた知識が出題されているかもしれない。

2.解答を清書する際にもう一度正誤を考える機会があるため、ケアレスミスを回避できる。

3.悪筆なので、人より丁寧に解答を書く必要がある(笑)。

論理的思考が必要とされる試験の場合、解答→清書という2段階を取ることは不合理ですが、漢検の場合はそうではありませんしね。

私の場合、大体10~15分程度でとりあえずの解答は終了しました。この時点で合格は確信しましたが、予想通り難化していることにも気づきました。まぁ、合格すればよしとしましょう。

残りの35~40分程度で清書です。ハネやトメで減点されても馬鹿らしいので、丁寧に丁寧に。1級レベルだと、逆にハネやトメといったレベルはさほど厳格に見られていないという説もあります(漢字の本質的な部分ではないため)。が、やはり丁寧に書く方がいいに決まっています。

清書後に少し残った時間は、思い出せなかった部分を必死に思い出す時間です。一問だけですが、この時間で正解に至ることが出来ましたので、再現しておきます。

長文問題の一節。

「……水軍は其の長所なれば、守る者もまた水上を『ユルガ』せにし難く……」


幸田露伴『狂濤艶魂』からの出題です。露伴の文章はやっぱりいいよなぁ、などと思いながら読んでいましたが、『ユルガ』の漢字が浮かんでこない。ありゃりゃ、もう少しで出てきそうなんだけどなぁ。

解答の清書が終わった後、再び問題に向かい合います。

ゆるがせなり」とは、物事をいい加減にする様子。なんとなく荒っぽいイメージなんだよな。漢字のイメージで言えば「粗」なんかが近いな。しかし、「粗」にはそんな訓読みはないしなぁ。関連のありそうなイメージの熟語を考えてみるか。「粗漏」「粗慢」「粗笨」「粗鄙」「粗疏」「粗忽」……。

これだ!「粗忽」だ!「忽せ」は「ゆるがせ」と読める!

幸運な2点をゲットです。ちなみに「粗忽」は「そこつ」と読み、「軽率で不注意なこと」を意味します。落語が好きな方には「粗忽長屋」でお馴染みでしょう。

そうこうしている内に、試験終了です。

* * * * * * * * * * * * * * * * *

同じ日、息子と夕方からUSJに行く約束をしておりましたので、帰宅後すぐ家族でUSJに出かけました。初めてUSJを体験する息子は大はしゃぎです。しかし、その息子より更にはしゃいでいたのが私だったということは、ここだけのヒミツです(笑)。

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漢字検定1級(漢検1級)試験当日の話 #2

前回の続きです。

さて、検定会場に到着してみると、すごい人出です。時間差は設けてあるものの、1級から10級に至るまでの全ての級が実施されているので、小学生や中学生もわんさかいます。人混みをかき分けながら1級の会場に向かいます。

1級会場の教室に行ってみると、さすがに空いています。小中高校生らしき人はいません。一番若くて大学生ぐらいでしょうか。あとは30代から60代ぐらいの人達。私もその中の一人です。受検料4500円を払い、かなりの漢字知識を詰め込んでまで、検定会場に現れる人達ですから、かなりの漢字マニアとお見受けします。我が同士よ……(笑)。

会場内で最後の知識確認をしようとしていると、なぜか教室内では勉強が禁止されていました(本やノートを開くことさえ禁じられていた)。不正行為を避けるためなんでしょうか。

仕方がないので、教室の前の廊下に座り込んで暗記作業を続けました。こんなこともあろうかと、思い切りラフな格好で来ていましたので、床に座っても平気です。地面に座り込んで勉強しているのは私だけのようでしたが、気にしない気にしない。

受検者はそろそろ教室に入れというアナウンスを聞き流しながら、粘っていたんですが、顔を上げてみると周囲には誰もいません。とうとう係員に、「受検するのなら、もう教室に入って下さい!」と軽く叱られて教室に入りました(あかんがな)。

長くなりそうなので、肝心の漢検試験問題の解き方は次回に。参考になれば。

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漢字検定1級(漢検1級)試験当日の話 #1

昨日(2010.10.31)は平成22年度第2回の漢字検定実施日でしたね。受検なさった方はご苦労様でした。

さて、前回受検して漢検1級に合格したわけですが、試験当日の話をば。

以前にも書きましたが、試験当日の午前も、必死で知識カード(覚えるべき知識をまとめたカード)の暗記をする必要があったため、結構ハードな一日でした。

より詳しくは下記に書いてあります。
漢検1級勉強法 #10 期間別-直前期

受検会場までの時間を逆算して、ギリギリまで自宅の机にかじりついた後、地下鉄に乗ること30分程度。試験会場は大阪工業大学です。もちろん、地下鉄の中でも知識カードを見たり声に出したり。ブツブツブツブツ、少し怖い人に見えたかも(笑)。でも、合格する方がずっと大切です。

最寄駅の太子橋今市駅から、会場の大阪工業大学までは徒歩10分程度の距離。歩くべきなんでしょうが、少しの時間でも惜しいのでタクシーを拾いました。不案内な土地で道に迷って遅刻するのも馬鹿らしいですしね。

私「すいません、大工大までお願いします。大阪工業大学です。」

運転手さん「はいはい、大……大ですね。わかりました。」

返事もそこそこに、乗り込むなりカードを見ながらグシャグシャ紙に書き付けたり、ブツブツ熟語を唱えて覚える私。運転手さんからすると、少し(いや、かなり)気味の悪い乗客だったと思います。

何気なくカードから目を上げて外の景色に目をやると、車は淀川の上を走っています。あれ?前日確認しておいた地図を思い出すに、地下鉄の駅も大工大も、淀川の南側に位置していたはず。どう考えても淀川を渡る必要がありません。

私「すいません、大工大って、川の南側じゃないんですか?」

運転手さん「え~っ!大経大だと思ってました!」

私「す、すいません、大工大に戻ってもらえますか!今日、試験を受けないとならないんです!」


運転手さんの確認を聞いていない私が一番悪いですね。すみません。

運転手さんは気のいい方で、Uターンした後、メーターを倒して大工大まで送って下さいました。ある程度は時間的余裕を持って出てきて良かった。ホッ。

会場の前は車輛乗り入れ禁止だったので、少し離れたところで降車。

「助かりました。お釣りは結構です。」

100円程度の釣銭で偉そうに言うなよ、と自分でツッコミながら(笑)、試験会場に向かったのでありました。

次回に続きます。

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漢検1級勉強法 #10 期間別-直前期

直前期(5日間程度)
「覚えにくい知識・間違いやすい知識の総復習」

直前期は、何と言っても知識を詰め込む時期です。

漢検のように知識を問われる試験は、直前数日間の勉強が決定的に重要な意味を持っています。1ヶ月前に勉強したことは忘れていても、1日前に勉強したことは覚えている可能性が高いですよね。

今回の直前詰め込み期間は、最低でも5日間必要だと踏んでいたんですが、第3期までの勉強を終えることが出来たのは、本試験4日前。当日午前も勉強できると考えても(本試験開始は13:40です)、残り時間は総計3.5日しかありません。

勉強の途中で覚えにくい知識が出てきた際、その場で努力して完全に覚え込んでしまうのも一つの手なんですが、なかなかそうは行かないことも多いですよね。あまりに完璧な記憶を求めすぎると、次の勉強に進めないので、勉強全体としてみたとき、逆効果だということも言えます。

そんな際は、覚えにくい内容をとりあえず棚上げしておき、あとで集中してまとめて覚えるという方法がよいでしょう。具体的には、覚えにくい内容にマークを付けておくなり、抜き書きするなりしておき、直前期(=お尻に火が付いている時期)に、必死で覚えるということになります。

今回もそうした「棚上げ項目」が結構あったので、それなりの時間が必要でした。前回書いたように、合格は確信していましたが、上位合格したいという妙な欲が出てきたので、余計に時間が欲しい(笑)。

嘆いていても仕方がないので、この3.5日間は全力で知識カードの暗記に努めました。仕事時間と睡眠時間以外は、ほとんど知識カードの暗記に費やしていたと思います。

(知識カードとは、勉強の過程で、覚えにくい知識・忘れそうな知識をまとめていったカードなんですが、こちらはまた別記事で解説します。)

そんなわけで、試験当日の午前も、必死で知識カードの暗記をする羽目に。試験会場に行ってみると、受検する教室内では勉強が禁止されていたため(どうして?)、教室の前に座り込んで暗記作業を続けました。

受検者はそろそろ教室に入れというアナウンスを聞き流しながら、一番最後まで粘っていたんですが、係員に、「受検するのなら、もう教室に入って下さい!」と半ば叱られて教室に入りました(すみません)。

試験当日の過ごし方も結構重要だと思いますので、この話はまた別の記事にしたいと思います。

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漢検1級勉強法 #9 期間別-第3期

第3期(1ヶ月弱)
「本試験類似問題集の習得,過去問題集の習得」

本試験1ヶ月前の段階です。そろそろ本試験を意識した方がいい時期なのかもしれませんが、個人的にはまだまだ知識量を増やすべき段階でした。そんなわけで、第3期前半は、(過去問以外の)本試験類似問題を開拓してゆく時期としました。

本来、過去問題集が最も優れた勉強素材なんですが、そちらは最後の仕上げとして、どれだけ得点できるかを調べるために使います。

購入しておいた本試験類似問題集は以下の3冊。
 漢検合格ノート1級改訂版(一ツ橋書店)
 漢字検定1級試験問題集(成美堂出版)
 1級漢字検定問題と解説(新星出版社)

15日ほどで全3冊をこなす予定だったんですが、さすがにそれは無理でした。問題を解くだけなら、3冊をこなせたでしょうが、「自分の知らない知識を見つける→関連知識を調べる→カード化する」という勉強方法を取っていたので、2冊をこなすのが精一杯でした。新星出版社の問題集は現時点での出題傾向と大きくズレがあったので、パスすることにして、上記の2冊を勉強素材として選択しました。

最初は、「知らない語についてはいきなり解答を見て覚えてゆく」というスタイルで問題集をつぶしていったんですが、成美堂出版の問題集の後半あたりからは、実戦的にテスト形式で解くようにしてみました。成美堂出版の方は、本番同様の模擬試験形式になっており、解くのがとても楽しかったんです。一応、どの回も合格点を上回る得点が取れるようになっていたので、一発合格の自信が出てきました。

* * * * * * * * * * * * * * * * *

そして最後の仕上げ、実際に出題された過去問の勉強です。

実際に出された過去問ほど、試験勉強をする際に大事なものはありません。何度かブログでご紹介している通り、過去問は学校・出題者からの公的メッセージです。「こんな問題が解ける学生が欲しい」「こういう勉強をしてきて欲しい」という内容が入学試験過去問には含まれているはず。私が受験生を指導する際、過去問を重視するのはそういう理由からです。塾・予備校作成の問題なんて後回しでOK。

話はそれましたが、漢検だって事情は同じはずです。「1級が欲しいヤツはこういう漢字を読み書きできるようにしてくれよな」というメッセージを読み取らねばなりません。

そういうわけで、勉強の最初の方に『漢検完全征服1級』(実際に出題された過去問題を抜粋した問題集)を、最後の仕上に『過去問題集』を持ってきたわけです。

実際の過去問を33回分(約11年分)用意しておいたんですが、勉強方法は上記の問題集と同じです。つまり、「問題を解く→自分の知らない知識を見つける→関連知識を調べる→カード化する」という方法です。

問題を数回分解いて採点してみると、どの回も180点(得点率9割)を超えていました。満点の回も数回。「合格はもう間違いないけど、ひょっとしたら上位合格することも可能かも。もしかして満点で表彰?」などという馬鹿な気持ちが生じてきました。

そのせいで、直前勉強の密度はさらに高まる事になりました。ニンジンがぶら下がっていると思い切り走る性格……。過去問題を徹底的かつ全面的に検討し終わったのは本試験4日前でした。

(ちなみに、本試験での得点は問題が難化していたこともあって、176点でした。人生とはそういうものです(苦笑)。)

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漢検1級勉強法 #8 期間別-第2期

第2期(1ヶ月程度)
「公式問題集(完全征服)の習得,準1級&1級兼用問題集の習得」

第2期の最初に取りかかったのは、漢検協会の出版している『漢検完全征服1級』という問題集です。過去の問題を抜粋した問題集なので、実戦的な勉強ができます。詳しい利用法は別の回に譲りますが、この問題集は完璧に仕上げる必要があります。

何と言っても、協会自らが発行している過去問題ベースの問題集ですから、優先度ナンバー1の問題集です。できれば関連知識もまとめていくのが好ましいと思います。私は、徹底的に関連知識を書き込みました。そういう勉強法だったこともあり、終了までに20日近くかかったかと思います。

なお、この「完全征服」という書名はややミスリーディングな気がします。この本を仕上げたところで、漢検1級は征服できません。せいぜい20パーセントぐらいの問題が解けるようになる、といったところでしょうか。「漢検1級を完全征服したかったら、最低限これぐらいはやって来いよ、そうしたら土俵に載せてやらないこともない」という意味に解するべきかと思います(笑)。

知識問題一般に言えることですが、答が分からない場合は、即座に答を見るのが正しい方法です。知らない知識は、いくら考えても頭に浮かんできませんからね。サッサと答を見て、それを身に付ける努力をする方向で勉強して下さい。

もちろん、この『完全征服』も、そういう方針で勉強するとよいでしょう。

次に、準1級&1級兼用問題集の勉強です。

前述の通り、私は準1級を受けたことがないので、その範囲の知識を補充しておきたいという気持ちがありました。

準1級レベルの知識はもとから身に付いているだろうと思われること、1級には準1級の知識がほとんど出てこないことを考え合わせると、確かに必要性は高くありません。が、やはり1回で合格したいので、万全を期して一通りを見ておくことにしました。ここは私独特のバランス感覚ですので、万人にお勧めするわけではありません。また、準1級に合格している1級受検者も(多いと思われる)、もちろん、この段階はパスすることになります。

ただ、準1級プロパーの勉強をする時間はもったいないので、準1級&1級兼用問題集を利用することにしました。「落としどころ」というやつです。利用した書籍は『漢字検定ステップアップ30日準1級・1級』(実務教育出版)。結論から言うと、やって良かったと思います。もちろん、30日なんていう余裕はありませんから、3倍速ぐらいで進めました。

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漢検1級勉強法 #7 期間別-第1期

勉強法は色々な話が込み入っていて、説明が難しい所もあるんですが、まずは期間別にご説明しましょう。

(いずれ、問題集別・出題分野別の勉強法もご紹介する予定です。重複する部分が必然的に出て来ますが、ご容赦を。)

第1期(1ヶ月程度)
「四字熟語の習得,国字の習得,旧字体の習得」

漢検1級で確実に点が取れる分野って、どこだと思われますか?

答は「四字熟語」と「国字」。この両分野は、範囲が定まっているため、その範囲さえ完全に習得しておけば、満点が狙えます。逆に言えば、他の「読み」や「書き」分野については、ほとんど無限に問題が考えられるので、満点を狙いにくい。

何をおいても、範囲が明示されている部分=確実に得点が狙える部分から勉強してゆくのが、試験勉強の定石です。

得点から見ると、「四字熟語」に30点、「国字」に10点、合計40点が配点されています。満点200点、最低合格点160点ですから、実に満点の5分の1、最低合格点の4分の1をこの分野で稼ぐことができます。この二分野を習得して得点源にしない手はありません!

私の場合、この分野を得点源としたのが、合格の一つのポイントになったと思います。実際、本試験当日も、この二分野は満点を取得することができました。

国字は200字弱。これはさっさと終えてしまいましょう。どの漢字が出ても完璧に書けないといけません。

四字熟語は総計4000語程度(純粋な1級配当四字熟語は1000語程度)。ちょっとスパルタ式ですが、『漢検四字熟語辞典』に掲載されている四字熟語は、意味・読み・書き・背景のすべてを頭にたたき込むべし。漢検協会の出しているこの本、「辞典」ではあるんですが、1級受検者は「辞典」と思わず、「問題集」ぐらいに捉えて、片っ端から徹底的に習得する必要があると思います。

ちょっと手を抜きたい?そういう方法が無いわけではありませんが……。その辺りは、より具体的な勉強法のコーナーでご説明しましょう。

最後に旧字体の勉強について。

以前は出題されていた旧字体。例えば「医学」を「醫學」と書き換えるような問題です。今は出題されていません。

じゃあ、勉強する必要はないじゃないか。

いえいえ、それが大ありなのです。確かに、直接的に解答として書くことはありませんが、難しめの漢字を勉強する際に、基礎となる部分ですからね。そんなに数が多いわけでもありませんし、後の勉強が圧倒的に楽になります(保証します)。急がば回れ方式で、是非勉強しておきたい分野です。

旧字体を勉強する意味・効用・方法は、またべつの回に詳しく説明します。

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漢検1級勉強法 #6 期間別-総論

漢検一級勉強の具体的スケジュールをご紹介しましょう。

以前書いたとおり、漢検1級合格に向けて3ヶ月の勉強期間を設けたんですが、その3ヶ月を4つの期間に分けてスケジュールを組みました。念頭に置いたのは、「確実に取れるところを確実に取る」という当たり前の戦略です。

なお、必要となる参考書や問題集は、勉強を始める数ヶ月前から収集し始めていましたので、スケジュールを組む時点で、「どの本を買えばいいだろうか」「どの本を使うべきだろうか」という問題は解決済みでした。

第1期(1ヶ月程度)
テーマ:四字熟語の習得,国字の習得,旧字体の習得

第2期(1ヶ月程度)
テーマ:公式問題集の習得,準1級&1級兼用問題集の習得

第3期(1ヶ月弱)
テーマ:本試験類似問題集の習得,過去問題集の習得

直前期(5日間程度)
テーマ:覚えにくい知識・間違いやすい知識の総復習

上記のようなスケジュールを組み、おおむね順調にこなすことができました。ただ、最終段階では少々スケジュールがずれ込んだので、ちょっと死にそうに(笑)。試験前日・当日の話はまた別記事にしたいと思います。

次回からは期間別の勉強方法をご紹介します。

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漢検1級勉強法 #5 スケジュールに関するアドバイス

ありきたりのアドバイスですが、可処分時間が少ない方は、できるだけ細切れの時間も活用するべきだと思います。

確かに、論理力や文章表現力を問われる勉強だと、細切れ時間の勉強では対応しにくいんですが、漢検のように純粋に知識を暗記する勉強については、細切れ時間であっても、かなり密度の高い勉強ができるはずなんですね。

私の場合、じっくり机に向かう時間を重要視していたのは当然なんですが、細切れ時間も馬鹿にはせず、有効活用するようにしておりました。

(細切れ時間に適する勉強材料と適さない勉強材料があるため、何を用いるかには気をつかう必要があります。これについては具体的な勉強法の中で触れてゆきたいと思います。)

あと、仕事で可処分時間の少ない方は、休日に全力で勉強して下さいね。少なくとも試験直前期は、1日に10~12時間ぐらいは勉強したいところです。私も勉強期間後半の休日は、12時間程度机に向かっておりました。

1日12時間勉強といっても、結構余裕はあります。睡眠に6時間費やすとしても、まだ6時間余るわけで、その間に食事も入浴も済ませられますよね。ちゃんと人間的な生活は送れる(笑)。私の場合、残り時間は全部子供との遊び時間でした(食事や入浴も含めてですが)。

小学生ですら、中学受験生であれば、入試直前期にはそういう生活を送っているわけですから、大人ならきっと問題ないはず(多分)。

なお、可処分時間がふんだんにある方は、出来るだけ毎日勉強するのがよいでしょう。その際、毎日少しずつ勉強しようなどと考えずに、毎日大量に勉強して下さいね。漢検の勉強は、量が質を生むという側面がありますので。

 * * * * * * * * * * * * * * * * *

ついでに学力に関して。現在の漢字力が低くても何の問題もありません。この漢検1級、難解な論理を問われる試験ではなく、純粋に知識量が問われる試験です。知識量は、ほぼ完全に努力量に比例しますから、「どれだけ努力できるか」だけが問題になる試験だと言い切っていいでしょう。もちろん、努力は合理的なものである必要がありますが。

また、下位の級から順番に受けてゆくのも有効な方法です。私の場合、仕事柄(国語専門塾も名乗っております)、下位の級を持っていてもあまり意味がないので、パスしただけの話でして、本来は順番に級を上げてゆく方が、ステップアップ感を楽しめて面白いんじゃないかと思います。

次回は具体的スケジュールについて。

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漢検1級勉強法 #4 スケジュール総論

スケジュールの組み方は、勉強法以上に個人差があります。可処分時間は人それぞれですし、学力もまた人それぞれですからね。前提として、漢検勉強を開始する前の私の条件を記しておきましょう。

<可処分時間>
普通のお勤めの方と同じぐらい(だと思う)。ただ、塾運営という自営業なので、比較的、時間の組み方に融通がきく面はある。平日で合計2-3時間程度、休日なら合計10-12時間程度の勉強時間が確保できる。

<漢字の学力・生活状況>
小さな頃から漢字の勉強が好き。仕事柄、(否応なく)漢字に接する生活になっている。また、古典を含む文学作品にはそれなりに触れているため、古い漢字・難しめの漢字には親しみあり。
漢検1級の勉強を開始する前に、漢検準1級・1級両方の問題に目を通したが、準1級レベルなら、勉強せずにいきなり受けても合格する漢字力があると自己判断。同じく1級レベルについては、無勉強では難しいと自己判断。

この二つの条件を大きな要素として、スケジュールを組みました。今回は、「高得点での上位合格」ではなく「短期間での合格」を目指すプロジェクトと考え(大げさだな)、3ヶ月という期間をあてることに。

3ヶ月という期間は適当に決定したものではありません。勉強を始める前に、色々な情報を収集したり、参考書を買い集めたり、過去問題を集めたりして、「必要になる知識量」を割り出し、「自分の実力・可処分時間」と比較検討した結果の期間です。まぁ、やや楽天的な観測でもありましたが……。

あまり自信がない方は余裕を持ったスケジュールを組むべきですし、可処分時間の少ない方ももう少し余裕のある計画を組んで頂くとよいでしょう。

当たり前のことですが、漢検は短期間で合格するかどうかを競う試験ではありません。自分のペースで勉強し、合格すればいい。合格の価値には何の差もありません。

ただ、覚えるべき量が多いため、あまり長い期間をかけてしまうと、最初に勉強したことをすっかり忘れてしまうというおそれはあります。そのあたりのバランスをよく考慮して、スケジュールを組んで頂くとよいのではないかと思います。

次回はスケジュール関連のアドバイスの予定。

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漢検1級勉強法 #3 合格率&合格者数データ分析

次に漢検1級の合格者数&合格率データを見てみましょう。
平成22年9月1日発表の最新データを反映させてあります。

データ数値は下記ウェブサイトを参照しました。いずれも複数回合格者(リピーター)と初回合格者を合わせた数値です。
年度・回ごとの級別志願者数・合格者数結果 | 調査・データ | 財団法人 日本漢字能力検定協会
http://www.kanken.or.jp/investigation/result.html

表およびグラフの作成はブログ作成者。

<漢字検定1級 志願者数・受検者数・合格者数・合格率>

2010090401.png

2010090402.png

こうしたデータを見ると、

・平成19年度まではかなり難度の高い問題が出題されていた。
・平成20年度から少し易化している。
・平成21年度はかなり易化した。

ということが分かります。

実際に、勉強の一環として過去問題を検討しましたが、上記のデータから受ける印象にぴったり合致していました。

受検前にこうしたデータを見て、平成22年度第1回の難易度を下記のように予想していました。

(上記データには平成22年度第1回のデータも含まれていますが、私が受検する前にはもちろん当該データは出ていません。)

漢検協会としては、最上級のブランドを保たせるため、あまり合格率を上げたくないはず。
  ↓
H21年第3回は異常なほど高い合格率(易しい問題)になってしまっているので、揺り戻しがあるのではないか。
  ↓ つまり
年度の区切りも良い平成22年度第1回からは、かなり合格率を下げる(難しい問題にする)可能性が十分にある。
  ↓
具体的には、旧来通り10パーセントを少し割るぐらいの合格率?
  ↓
難度が高ければ高いほどリピーターが有利になるので、初合格者はその内の3割、全受検者からすると3パーセント未満と踏んでおくべきだろう。
  ↓ とすると
かなり上位を目指す勉強をしないと一発合格できない。
  ↓
もし仮に、前回と同じく易しい問題のままなら、確実に合格できることになるわけだし、それはそれでいい。
  ↓
安易な勉強をせず綿密な勉強をしよう。


こうした予測・方針のもと、勉強を始めました。

ちなみに、試験当日、検定問題を見るとやはり難化していました。その時点で、今回の全受検者の合格率は10パーセント未満になるだろうと思っていましたが、先般発表されたデータを見ると、バッチリ的中。受験生を見るのが仕事なだけに、そういう勘が研ぎ澄まされるようです(笑)。

ついでに今後の予想もしておきましょう。今後しばらく、漢検1級の合格率は10パーセント未満で推移するのではないかと思います。漢検協会側から考えて、合格率を上げるメリットが見あたりませんから。

(回によって異なりますが)1級合格リピーターが5-7割を占めるということを考えたとき、かなりしっかりした勉強をしておかないと、初回合格はおぼつかないと理解しておくべきでしょう。

平成20年度・平成21年度のように合格しやすい年度は、しばらくやってこないと腹をくくるべし!

* * * * * * * * * * * * * * * * *

この漢検1級、歴代の最年少合格者は10歳とのこと(それも数名いるらしい)。素晴らしいですね。私も、小学生時代に漢検ありせば、喜び勇んで最年少合格を目指していたと思うんですが、当時は漢字検定なんて影も形もありませんでした。今の子供は具体的な目標があっていいな、と羨ましい気がします。

我こそはと思う小学生・中学生は、是非漢検1級に挑戦してもらいたいと思います。漢検1級は、ある意味、「暗記テスト」でもありますから、小学生・中学生にも合格のチャンスはあるでしょう。

ただ、上述のように難化傾向が続く限り(その可能性は高い)、小学生・中学生段階での合格は難しくなるんじゃないかという気はしています。あくまで個人的な感想ですが……。

なお、中学受験・高校受験を控えている場合は、そちらの勉強を優先すること。中学受験や高校受験に、漢検1級の勉強自体は全くと言っていいほど役立ちません。

次は勉強のスケジュールを紹介したいと思います。

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漢検1級勉強法 #2 過去問を知る

どんな試験であれ、もっとも大切なのは「敵を知る」こと。実際の試験内容を知らずして、対策・勉強のしようがありません。大学入試だろうが、資格試験だろうが、漢字検定だろうが、その原則に変わりはありません。

ということで、漢検1級の過去問やデータを分析してみましょう。

まず、財団法人日本漢字能力検定協会(以降「漢検協会」とします)の発表している問題をご覧下さい。

(下二つのリンク先はPDF書類となっています。やや重いデータですのでご注意を。)

問題例 財団法人 日本漢字能力検定協会
(全級の問題へのリンクページとなっています)
http://www.kanken.or.jp/mondai/index.html

漢字検定1級問題(平成19年度第1回検定)
http://www.kanken.or.jp/mondai/pdf/1m.pdf

漢字検定1級解答(平成19年度第1回検定)
http://www.kanken.or.jp/mondai/pdf/1k.pdf

いかがでしょうか。問題のレベルがお分かりいただけたかと思います。「面白そう!」と思った方は是非チャレンジして下さい。勉強自体も面白い過程になると思います。「何だこれ?吐き気がするよ!」という方は、お引き取りいただいた方が……(笑)。

問題を見て分かることは、日常生活で使う漢字はほとんど出題されないということです。「そんな漢字の勉強をして何になるのか?」とおっしゃる方もいるようです。しかし、 私から言わせれば、その質問自体が愚問なんですよね(偉そうだなぁ)。

日常生活で使わない=不必要、と考えるのであれば、中学校以上で勉強する内容はほとんど不要なものばかりです。英語が必要になる人はおそらくごく僅かでしょうし、数学が生活上必要になることもほとんどない。歴史なんて知らずとも生きてゆくには問題ありませんし、化学式を使うこともまず無いでしょう。国語なんて勉強せずとも日常会話はできます。

しかし、そんな考えの行き着く果ては、無味乾燥な生活でしょう。やはり、そんな生活に安住せず、自分の能力を伸ばしてゆき、知的な学問や優れた作品を理解できるようになりたいですよね。それは人生における大きな楽しみの一つじゃないでしょうか。

漢検1級についても、日常生活で全く使われない漢字群だからこそ、勉強するのが面白いと言えるんじゃないでしょうか。漢検1級を受けようとする物好きな人なら(失礼)、深く肯いていただけるかと思います。付言しておくと、漢検1級で出題される漢字は、漢文や明治期の文語文を読むという観点からすると、かなり役立つ漢字・熟語群であります。(もちろん、すべての出題問題が漢字の正当な用法に基づいている、とまでは申しませんが。)

ついでと言っては何ですが、漢検批判に反論しておきましょう。協会からお金を貰っているわけではないので、どうでもいいんですけどね(笑)。

よくある批判は、「けら」や「ブランコ」を漢字で書けたからといって、どんなメリットがあるのだ、という意見でしょう。こうした批判は、テレビが漢検を取り上げる際、熟字訓や当て字を中心にしていることから来ているんじゃないでしょうか。

でもそれは大きな誤解です。出題された問題を実際にご覧頂いた方はお分かりになると思いますが、「熟字訓・当て字」に関する出題はほんの一部です(問題番号6番のみ)。点数で言えば、200点満点中10点しか配点されていないんですね(しかも読み問題中心)。むしろ、漢文的・文語文的な文脈から理解すべき漢字や熟語が、出題の中心に据えられています。

まぁ、テレビである以上、視聴者の受けを気にすることは仕方がありません。聞いたこともない漢字の問題を出すより、意味や実物を知っているけど漢字で書けないという問題を出した方が、分かりやすいんでしょう。

もちろん、合格を目指す以上、熟字訓・当て字が出来なくてもいいとは申しません。実際、「けら」や「ブランコ」なんて、目をつぶっていても書けるレベルになって欲しいところです。「螻蛄」「鞦韆」、あらよっと!という感じですね(笑)。

次は合格率データを分析します。

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漢検1級勉強法 #1 はじめに

漢検1級の勉強法を数回にわたって記事にしたいと思います。

私自身は、平成22年度第1回(平成22年6月実施)の漢字検定1級に合格しました。得点は176点(満点200点)でしたので、それほど特別なものではありませんが、3ヶ月の勉強で合格したこと、および、初回受験で合格したことは、やや特殊な部類に入るかもしれません。

学力や事情は人それぞれですから、勉強法も人それぞれでしょう。しかし、合格者がどんな書籍・道具を使って、どんな風に勉強したか、という情報は決して無駄にはならないと思います。実際、私自身も、ネット上の色々な情報・知識に大きく助けられましたしね。

(漢検ブログやウェブサイトを運営していらっしゃる方々には、この場にてお礼を申し上げます。)

もちろん、ここで紹介する勉強法をそっくりそのまま真似る必要はありません。あくまで一つの参考事例です。自分の可処分時間や学力に応じて、勉強法を変形してもらえれば幸いです。もっと短期の合格を目指すも良し、のんびり長期にわたって学習するも良し。

いずれにせよ、漢検1級は、適切な努力をすれば、必ず合格することができる試験だと思います。我こそはと思わん方は、レッツ・トライ!

※ 漢検関連の記事は、カテゴリ「漢字検定」からご覧下さい。

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漢検ジャーナル (漢検機関誌)

漢検で検索して当ブログにおいでになる方が増えてきたようです。そろそろ勉強法について書かないといけないですね。

と言いながら、今日は漢検の機関誌『漢検ジャーナル』について。

かつては漢検協会の機関誌として、『樫の木』なる雑誌が発行されていたようなんですが、例の不祥事でしばらく発行が止まっておりました。この『樫の木』、誌名がちょっと曰く付き。

(詳細をご存知になりたい方は、下記ブログ記事をご参照ください。)
CastPuzzle倶楽部: 「大久保」→「Ork(オーク)」→「樫の木」。

新生漢検協会は、当初、高名な法律家(鬼追明夫氏)を新理事長に迎え、新機関誌を『志学』と名付けていたんですが、どうやらそちらは沙汰やみになった模様。

今回、満を持して発刊されるのが『漢検ジャーナル』ということになります。個人的には、『志学』という名称の方が格好いい気がするんですが(論語の有名な一節です)、『漢検ジャーナル』の方が分かりやすいかもしれません。

創刊号は、ビッグネームが寄稿していらっしゃいます。京大総長の松本先生、京大の阿辻先生(漢字学の大家)、女優の宮崎美子さん(1級ホルダー)などなど。

この『漢検ジャーナル』、年三回発行されるそうなんですが、有り難いことに無料です(広報宣伝の意味合いもあるのでしょう)。私も下記の協会ウェブサイトから早速申し込んでおきました。1級合格者には配布されるのかもしれませんが、一応。ちなみに、申し込み番号一桁台でした(笑)。

ご興味のある方は、下記リンクからどうぞ。
(ご請求になる場合は、個人情報を記入することになります。ご自分でご判断の上、ご請求下さい。)

財団法人 日本漢字能力検定協会 『漢検ジャーナル』

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漢字検定1級合格 #3

漢字検定1級合格#2 の続きです。

3.漢字検定を取り巻く社会的状況

以前は、漢字検定指導を謳う塾もそれなりにあったようですが、少なくとも私が調べた限りでは、指導者の実績が全く書いていないんですよね。指導する人間はちゃんと検定に通っているの?何だか信用ならないように思うのは私だけではないと思います。漢検準会場なんて申請すればすぐ通るものですから、塾の信頼性を担保するものにはなりませんし。

あと、漢字検定に対する冷遇も気になっておりました。例の漢検協会の不祥事以降、入試における優遇を廃止する動きを見せた学校があったんですが、それってどうよ、と。最初から学校として、「漢字検定を持っていようが優遇はしない」というのなら、それはそれで一つの見識だと思います。しかし、今まで入試上の優遇措置を与えておきながら、漢検理事長の不祥事で、その優遇措置を廃止する。これって、受験生の漢字の能力を評価していたんじゃなくて、理事長の政治力を評価していたということになりますよね。

確かに、協会の不祥事は非常に恥ずかしい話だったと思いますが、私の見る限り、揉めていた期間も、出題される問題や運営のレベル自体は今までと全く変わりありませんでした。つまり、漢字能力の検定としての機能は一切変わらなかった。

そうした状況下で、漢検指導を廃止してしまった塾や、入試の優遇措置を廃止してしまった学校は、世間の気分・風潮に迎合してしまう軽佻浮薄な教育機関だと誹られても仕方がない気がします。

4.漢字を学ぶことは楽しい

まぁ、あれこれ偉そうに書きましたが(すみません)、一番の受検動機は、漢字の勉強がとにかく面白かったことです。我ながら子供っぽいんですが、漢字の勉強ってやっぱり楽しいんですよ。

深く漢字を知れば知るほど、深遠広大な漢字世界が見えてきます。漢字という小舟がつなぐ汎アジア的世界、そして、千数百年にわたる中国文化・漢字の受容と密接に絡みついた日本語の発展。こうした諸々がスッと眼前に開ける瞬間を、勉強期間中、何度も体験しました。

もちろん、漢字学に一生を捧げる学者先生方のように、漢字世界を一望できるというわけではありません。が、今回、漢字の世界の入口に立つことだけは許された気がしています。

能書きはこれぐらいにして(長すぎ!)、そろそろ本編である「漢検1級勉強法」に入って行きましょう。カテゴリ「漢字検定」からどうぞ。

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漢字検定1級合格 #2

今回、漢字検定一級に合格しましたが、勉強をしながら下記のようなことを考えておりました。1~3は塾としての観点、4は個人的な観点ですね。

1.塾としての存在証明

私、一般的な塾と国語専門塾を運営しており、どちらにも同じだけの熱意を注いでいるんですが、特に後者の国語塾は受験国語に特化していることもあって、近畿圏だけではなく中部地方や四国地方からもお問い合わせを頂くようになっています。こんな小規模な塾なのに、本当に有り難いことです。

売り上げや生徒数などを競う気持ちはさらさら無いんですが ー 多分他塾と比較にすらならないと思います(苦笑) ー 国語塾としての知識・指導については国内トップクラスでありたいと願っているんですね。そういう意味で、価値のある国語関連の検定試験があれば、最上級を取っておき、国語塾としての実力を証明しておかねばならないと常々考えています。

国語塾といっても、資格が必要なわけではなく、誰でも参入可能な業態に過ぎません。その気になれば、あなたも明日から開業できます(笑)。こういう業界は、勢い玉石混淆状態になってしまうわけですが、その中で生き残ることができるのは、やっぱり実力を備えた本物だけだと思うんですね。

国語を専門的に指導する者は、日本語検定1級や漢字検定1級を持っていて当然という感じになれば、この業界のレベルも随分上がるのではないか、そして生徒さん達もその利益を享受できるのではないか、などと個人的には考えるわけです。前にも書きましたが、勉強しろという人間は、やはり自分も勉強していないと。当塾もまだまだ勉強です。

2.生徒さんや保護者様に安心して頂く

より根本的な受検の動機・理由としては、通塾いただいている生徒さんや保護者さんに、とにかくご安心頂きたいということがあります。「この人についていけば大丈夫」「こいつに任せておけば大丈夫」と思って頂くことは、学力を伸ばす上で非常に大切な部分です。そのために必要とされるのは、小手先のテクニックなどではなく、指導者の圧倒的な学力・実力だと確信しています。高校生の頃の私自身、そういう先生の話しか聞く気になれなかったんですよね(嫌なヤツだな)。

あと、生徒に漢検の受検を薦めておきながら、自分が受けていないのもおかしい話だと思うんですね。

当塾でよくあった風景。

私「みんな~、機会があったら漢検を受けておくといいよ。」

生徒「ぼく漢検7級やねんけど、先生って何級持ってんの?」

私「う、受けたことないねん。多分上の級でも受かると思うけど……。副代表は2級を持ってるよ!」

論点をすり替えてどうする。説得力ゼロですね(苦笑)。副代表のおかげで、塾としての面目をかろうじて保っていたようなものです。今度からは「1級だよ」と答えられる。ほっ。

長くなってきましたので、漢字検定1級合格#3 に続きます。

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