宮田塾のブログ

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解答作成のスピードと学力


国語だけではなく勉強全般について言えることなんですが、「早とちり」タイプの生徒は学力が伸びにくい傾向があります。



何人かを同時に指導していて、一斉に問題をさせることがあります。もちろん私の方では、問題の難度や生徒の実力から、解答作成までの時間を具体的に見込んでいます。

私 (これだったら解答作成までだいたい5分ぐらいかかる問題だな、と思いつつ)「じゃあ、この問題をやってみよう。」

30秒後。

生徒A「できました!」

私「いやいや、そんなに早くはできないと思うよ。もう一度よく考えてみて。」

生徒A「いや、ちゃんと考えました。」

どれどれと解答を見せてもらうと、案の定まったく解答の体をなしていません。

私「さっき説明したけど、段落Aと段落Bを踏まえないと解答にはならないよ。もう一度書き直し。」

さらに30秒後。

生徒A「できました!」

見せてもらうと、やっぱり先程と大差ない解答です。

私「A君、スピードは大した問題じゃないよ。今A君に欠けているのは、ちゃんと考えて解答をつくること。時間は無視していいから、自分の作れる最高の解答を書いてみてよ。今の解答だと、段落Aにも段落Bにも全く触れられてないよね。次は『必ず』その2つの段落に触れるようにして書いてみて。A君だったら、もっといい解答が書けるはずだよ。」

生徒A「えぇ〜っ……。」

そうこうしている内に他の生徒が解答作成を完了。

生徒B「できました。」

私「どれどれ、うん、いい感じで書けているよ。あとは、主語の位置を変えておくと、もっと分かりやすくなるね。」(と改良案を提示する。)



経験上、「頭を使う問題・科目」の学力を伸ばす場合、ある程度時間の余裕をもって、時には制限時間を大幅に超えてでも、じっくり取り組んだ方が、効果は高いと言えます。

もちろん、無駄に時間が掛かりすぎるのは困りますし、知識問題(国語で言えば慣用句やことわざの意味など)は、知らないものをいくら考えても無駄ですから、さっさと教わるなり解答を見るなりすべきです。

しかし、「考えるべき問題を考える姿勢」は絶対に必要です。そもそも、私立中学や難関大学が入試で求めているのは、そういう力に他なりません。条件反射的にパパッと答えが出てくる問題(もちろんそういう問題もある)では、あまり差は付きません。

「早とちり」タイプの生徒は、そういう意味でかなりまずいです。一番早く解答を作成できるけれど、一番誤答率が高い、なんていうケースはよくあります。あまり考えずに「素早く解答する」ことだけに慣れるのは避けた方がいい。

「プリントを完成させて○を付けてもらえば帰宅できる」というタイプの指導に小さな頃から慣れている子なんかに、「早とちり」タイプの子が多いように感じます。

いつも保護者様には申し上げているんですが、解答作成に時間が掛かるのはいずれ解消されます。読解力や解答力が身に付けば、自ずとスピードが上がってくるからです。でも、その逆、スピードは速いけれど、あまり考えずに解答を作成してしまう、という姿勢はなかなか矯正できません。特に小さな頃に妙な成功体験があったりすると、「あまり考えない姿勢」の固着はなお強固になってしまいます。

全ての問題について言うわけではありませんが、「考えるべきところではしっかりと考える」。そういう姿勢や指導が、特に低学年の子供には必要性が高いと考えています。


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