宮田塾のブログ

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組体操・柔道などによる学校事故

組み体操の件を少し前に書きましたが (大阪市教育委員会が組み体操の段数に上限を設けた件について:国語塾・宮田塾のブログ)、その後、大阪府八尾市の市立中学で起きた骨折事故をきっかけに、マスコミもこの件を大きく取り上げるようになってきたようです。

今までも多数の事故が起こっていたはずで、遅すぎるぐらいの世間の反応だと思うんですが、名古屋大学教育学部の内田良先生をはじめとする方々の活動が実を結んできつつあるということでしょう。

個人的には、組み体操だけでなく、柔道を学校の体育教育に組み入れることも極めて危険性の高いことだと思っています。下記サイトによると、死亡事故でこの数字ですから、身体不随のようなケースまで含めると、すごい数になるはずです。

下記は 全国柔道事故被害者の会ウェブサイトから引用。

中学、高校の学校内における柔道事故の死亡者は、29年間(1983年〜2011年)で実に118人にも上ります。毎年4人以上の中高生が、柔道事故で亡くなり続けてきました。
(内田良名古屋大学大学院准教授著「柔道事故」河出書房新社より)
注:この118人には、学校外の柔道教室などの死亡事故や、大人の死亡事故、日本スポーツ振興センターに記録が残っていない1982年以前の犠牲者は含まれていません。
年平均4人以上の死亡というこの数字は、他のスポーツに比べても、突出して高い数字です。


大体、身体を直接にコンタクトさせる系統の武道は、競技者にも指導者にも極めて高いレベルの安全意識や技量が要求されるはず。素人の中学生がそんなものを持ち合わせるはずもありませんが、指導者の方にも柔道経験者(しかも責任を持って人を指導できるレベルの経験者)なんてほとんどいないはず。素人同然の指導者がズブの素人を教える、しかもやらせる内容は場合によっては命に関わる……。これってマズいですよね。

前にも書きましたが、大怪我や後遺症といった多大なリスクを負ってまで、こうした活動を学校教育が実施すべきものかは疑問です。同レベルまたはそれ以上の効果を、別の手段によって達成できるのではないか。

以前、塾の生徒が三角巾で腕をつってきたことがあるんですが、聞いてみると柔道による骨折。その間、体育はもちろん、他の勉強や日常生活にも大きな支障が出ますし、後遺症が残らないかも心配です。数ヶ月で治っていたので結果オーライですが、それがもっと大きな事故だったら……。

ずぶの素人をサーキットでバイクに乗せる。「バイクなんてアクセルとクラッチを適当に動かしとけば走るから。時速200kmぐらいなら素人でも大丈夫だから。」とプロテクターもレザーウェアも何も着せずに体操服で乗車させる……みたいな授業があれば、ほとんどの保護者さんは反対すると思うんですよね。(ちなみにバイクはちゃんと操作しないと瞬間的に転けますし、時速50km程度の死亡事故も数え切れないほどあります。)

いや、喩えが悪すぎますか(笑)。私も子どもを過保護に育てろと言いたい訳ではありません。子どもに負荷を掛けることももちろん大切。ただ、大人の都合で子どもを身体や命の危険にさらすべきではないと思うだけです。我が子を持ってからは、その思いが余計に強くなりました。

私立中学の中には「柔道を教育内容に入れない」ということをアピールしているところもあります。安全性を確保しやすい剣道などにしているわけですが、賢明だと思います。そういう部分に魅力を感じる保護者さんも多いのではないでしょうか。



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