宮田塾のブログ

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MOTOBOTとヴァレンティーノ・ロッシと

そろそろ東京モーターショーが始まります。二輪車一辺倒で自動車にほとんど興味がない私からすると、例年11月のEICMA(イタリア・ミラノで行われるモーターサイクルショー)の方が、数百倍重要なんですが、東京モーターショーでもチラホラ二輪車関連の発表・展示があります。

今回驚いたのは、ヤマハ発動機の「MOTOBOT(モトボット)」。バイクを自律運転することができるヒト型ロボットです。うむむ。

二輪車・四輪車を両方運転する人ならお分かりかと思いますが、 運転の難度は二輪車の方がはるかに上です。

常に4点で支持されている自動車とは事なり、数百キログラムの車体のバランスを取り続ける必要がありますし、コーナー一つを曲がるにも、クラッチレバーとシフトペダルとフロントブレーキレバーとリアブレーキペダルを同時に操りながら(言い換えれば右手右足左手左足の動作をシンクロさせながら)、身体全体で車体をリーンさせる訳ですから。

だからこそ奥が深く、飽きないんだろうと思います。二輪車(といっても最初は原付)は16歳で免許を取得したので、かれこれ30年近く乗っているはずですが、いまだに飽きません。むしろ、年齢を重ねるほどその奥深さが分かってくる乗り物だと感じます。

現在、四輪車の自動運転が現実化しつつありますが、そのニュースを見聞きする度に、二輪車にはまだまだ関係の無い話だな、でも、もしバイクが自動運転になったら、そして法的に自動運転以外は違法だとなったら(自動車はそうなる可能性が十分にあると思う)、乗り続ける価値はあるんだろうか、などと考えていました。

で、いきなり見せられた「MOTOBOT(モトボット)」。技術はここまで進んでいるんですね!百聞は一見に如かず、映像を見ていただくとしましょう。



私が感銘を受けたのは、MOTOBOTが人間を擬しているところです。人間くさいマシン(バイク)を人間くさいマシン(MOTOBOT)が操る。本当なら、無味乾燥な機械機械した機械がバイクを操ってもおかしくないのに、または、バイク単独で自動運転させてもよいはずなのに、わざわざ人間を擬したロボットが丁寧にバイクを操っています。ある意味、倒錯しているかもしれないけれど、ある意味、ロマンチシズム。

今の電子制御満載のスポーツバイクなら、シフトアップするのにクラッチレバーは握らなくても済みます。実際、MOTOBOTが走らせているバイクYZF-R1もそういう機能が付いています。それにもかかわらず、左手の指(と言っていいのだろうか)でクラッチを握って左足でシフトペダルをかき上げています。この芸の細かさ。技術者の誇りを感じます。

そして何より、このロボットが、不世出のレーサー、ヴァレンティーノ・The Doctor・ロッシを超えるために生まれてきたというところに胸が高鳴ります。

この動画の中でMOTOBOTが言うとおり、ロッシのライディングは美しく官能的です。ロッシのライディングは誰よりも美しい。技術的なことを超越しています。私の好きなことばで言えば「詩的」なものすら感じさせるライディング。個人的な見解ですが、これほどまでに美しく感動的なライディングを見せるレーサーはいませんし、今後も現れない気がします。

いつかこのMOTOBOTがロッシを完全にコピーし、ロッシを凌駕するときが来るんでしょうか。その時には、是非一緒に二台で出かけてみたいと思います。夢のようなツーリングですね。ガソリン代金や高速道路料金は二倍でしょうが……。

それはそうと、2015.10.29現在、おそらくはそのキャリア史上、最も難しい立場に置かれているヴァレンティーノ・ロッシのことを思います。MotoGP最終戦バレンシアGPはペナルティで最後尾からのスタート。一ファンとしては何としても栄冠をつかんでほしい気持ちで一杯です。




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