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『古文の読解』小西甚一著・鹿島茂評 #2


パート1の続きです。

書評には、例として小西先生の「はづかし」という古語の説明が書かれているんですが、本当に秀逸ですね。勉強になります。私ごときが言うのはおこがましいですが……。

私が受験生に「はづかし」という古語を教えるときは、次のように説明しています。

「はづかし」の基本の意味(コア)

  1.「気後れする」という意味
  2.「立派だ」という意味


→まず基本として1の意味がある。これは発言者の主観面を表す語

→こちらが「気後れする」ほど「相手がすごい」という意味も出てきた

→よって、相手を評価して「立派だ」という2の意味が生じる

→入試では、相手の評価を表す語として2の意味で聞かれることが多い

→何故なら、2の意味は現代語とかなりの食い違いがあるから

2の用例として、書評にも挙げてある、枕草子276段の文章を出してみましょう。

はづかしき人の歌の本末とひたるに、ふとおぼえたる、われながら嬉し」


現代語訳は、「立派な方が和歌の上の句下の句を尋ねたときに、さっと思い出したのは、自分ながら嬉しい」ということになります。清少納言の自慢話ですね(笑)。

もう一つ。

この語義記憶法に英語が使われているところから想像がつくように、小西甚一の古文解釈法は外国語学習の成果を応用した面が多分に強かった。すなわち、英語やフランス語を学ぶときのノウハウを使えば、古文は容易に理解できるという観点である。
 その良い例が、古文の助動詞の中でも難関とされている「む」の理解の仕方である。辞書には「推量・意志・勧誘・仮想・婉曲(えんきょく)」とあるが、これは要するに英語のwill(shall)およびその仮定法的な用法であるwould(should)に等しく、「『む』にはwillのもつ用法がすべて含まれるということなのである」。
(上記記事より引用)


出来の良い受験生だと、英語と関連づけて古文を指導するのは大変合理的です。私もよく古典文法の助動詞は、英語の助動詞と関連づけて指導していたんですが、「べし」はshouldとcanを合わせたイメージで考えるとよいことも付言しておきたいと思います。

いずれにしろ、かつての大学受験参考書のレベルの高さに驚嘆すること必定の一冊である。
(上記記事より引用)


確かに!
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