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日本語教育能力検定試験勉強法 #3 各出題範囲の個人的感想

出題範囲については、前回ご説明しましたが、今日は各ジャンルについての個人的感想や効用をメモ書き風に書いてみたいと思います。あまり「勉強法」とは関係ないように見えるかもしれませんが、受験勉強中の方のヒントになればという気持ちから書いてみました。言うまでもないことですが、真剣に日本語教師を目指されるのであれば、どのジャンルも勉強して無駄になることは一切ないでしょう。

1.社会・文化・地域
諸外国との関係や日本社会の項目は、普段からニュースに目を通しているので、それほど苦労はなかった。日本語教育史や言語政策については、知らなかったことも多く、大変ためになった。日本語教育と国語教育の差異は(後者に携わっていることもあり)、国語教育というものを深く考える契機を与えてくれた。

2.言語と社会
自分の興味分野(読書分野といってもいい)と重なっていたので、勉強がとても楽しく思えた。非言語(ノンバーバル)による伝達行動やバイリンガリズムには以前から興味があったので、それなりに本を読んでいたが、今回の受験勉強がさらに知見を深める機会となってくれた。具体的には、子供向きの英会話講座や教室がほとんどといってよいほど効果を上げていない現実、バイリンガリズム教育の持つ危険性などをより深く理解できるようになったと思う。

3.言語と心理
心理学についても、自分の興味分野と重なっていたので、勉強が楽しく思えた。大学の教養課程で習っていた英語の先生が認知心理学を専門とする方で、英文解釈と共に認知心理学の初歩を教えて下さったのだが、その時の知識が役立った。人生、何が役立つか分からない。第二言語習得理論は、これから英語を習得する子ども達・現在進行形で英語を習得している子ども達に接する者として、今後もう少し深く勉強してみたいと感じた。

4.言語と教育
教育問題に関する本は時々読むが、「教育学」についてはほとんど素養がないに等しかった。人にものを教えるという仕事柄、ある程度勉強をしておきたかったが、今回の受験勉強がよい機会となった。仕事上自然と身に付いたスキルが、それなりに教育学的なセオリーに沿っていたことに気づいたことも収穫だった。今後もう少し勉強を深めてみたい分野だと思う。

5.言語一般
既知の事柄が多いため、もっとも勉強が楽な分野だった(音声・音韻体系を除く)。その割に、国語を指導するという観点からは、大きな収穫があった。私が指導の対象としている生徒(とくに小学生)は日本語能力が発達途上にあり、その点で、初めて日本語を習得する外国人との共通性を多く有する。私自身、日本式の国文法(学校文法といってもよいし橋本文法といってもよい)に慣れ親しんできたし、生徒にもおおむねその範囲内での説明を加えてきたが、外国語としての日本語の構造理解は、異なる観点からの説明を可能としてくれた。早速、実際の授業にも反映させている。中でも、ヴォイス・アスペクト・テンス・モダリティ(ムード)から日本語を捉えるという観点はとても新鮮に思えた。英文法で学ぶ概念の日本語構造への適用は、二語の関連を深く考える基礎を与えてくれるだろう。英語の学習が進んでいる高校生に国語を教える際(または国語の得意な高校生に英語を教える際)にも、これらの知識は応用可能だと言える。
なお、音声学の分野は全く未知の分野であったため、勉強に時間を割いた。私の現在の仕事に直接役立つ知識ではないが、外国人に日本語を教える際には必要不可欠な知識であり、出題も多いので、念には念を入れて勉強した。

そろそろ、具体的なスケジュールや利用書籍についても書いてみたいと思います。

※ 日本語教育能力検定試験関連の記事は、カテゴリ「日本語教育能力検定試験」からご覧下さい。





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