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レッド・ツェッペリン (Led Zeppelin) のオックスフォード大学に対する寄付

先程こんなニュースを見つけました。

Led Zeppelin (日本での読み方はレッド・ツェッペリン、本当の発音は「レッ・ゼペリン」という感じですが……以下 Zeppelin と略します)が、オックスフォード大学の奨学金制度に33億円を寄付したとのこと。

レッド・ツェッペリンが33億円寄付、オックスフォード大学奨学金制度へ | エンタメ | マイナビニュース

Zeppelin といえば、英国の誇るロックバンド。ロック好きな人なら、かなりの曲を空で口ずさめるんじゃないでしょうか。"Black Dog" "Whole Lotta Love" "Stairway to Heaven" "Immigrant Song" あたりはロック古典中の古典。私も中学生ぐらいから聴き始めましたが、今でも大好きなバンドです。

今、冷静にポピュラー音楽的な視点から考えてみると、Zeppelin というバンドは、Howlin' Wolf (ハウリン・ウルフ)に代表されるシカゴ・ブルースのエッセンスを、白人の立場から電化し大音量化し洗練したグループだという風に思うんですが、まぁ、そんな分析はまたの機会に。



寄付の詳しい経緯は、記事を読んでいただくとして、私が気に入った部分をご紹介しましょう。

同大学900年の歴史において、最も高額な寄付の1つだという。「ザ・ミカ・アンド・アーメット・アーティガン・グラデュエート・スカラーシップ・プログラム・イン・ザ・ヒューマニティーズ」は、文学や歴史、音楽、そして芸術史を学ぶ学生の金銭援助をするもので、15枠の奨学金から始め、年35枠まで数を増やしていく予定だという。

ミカとツェッペリンのベーシスト、ジョン・ポール・ジョーンズは、このプログラム開設を見届けるため、オックスフォード大学を訪問した。ジョンは「ライブの収益がこのプログラムに送られたことをとても誇りに思う」と語り、一方のミカは「アーメットと私にとって、歴史、音楽、言語、文学、芸術、そして考古学を学ぶことが、人生最大の喜びの1つです。世界中に多くの争いがあるこの時代に、時間を越えて続いていくあらゆる文化の人々を団結させ、人々がお互い理解するために人間としての能力を高め、世界をより人間らしい場所にすることを支援することは、とても重要だと私は信じています」と同プログラムに寄せる思いを語った。

(上記マイナビニュース記事より引用)


文学や歴史、音楽、そして芸術史を学ぶ学生の金銭援助」というところに好感を持ちます。奨学金は、ややもすると実利的な、もっと言えば、はっきりと金銭的な利益につながりそうな分野に投下されることが多いものですが、今回の金銭援助は、いかにも実利とは無縁そうな分野に対してなされています。

何でも損得勘定で考えるという生き方はセコくて嫌なものですが、それが学問・文化の分野であればなおのことです。金銭的利益を生まない学問は無益だと言わんばかりの予算配分や、文化はカネを生まないといった風潮は、個人的には、とても悲しいものに思えます。

ある意味、文化や学問が金銭的に見て無駄遣いなのは当たり前です。でも、その無駄こそが人生なり世界なり社会なりに、余裕や優美さを生む。そんな余裕のない世界は、本当に息苦しいですよね。

昔の上方のお金持ちは、よく芸術家(芸を極めてゆく人と言ってもよい)のパトロンになったと聞きます。「あんたは浄瑠璃界の宝や。客の人気取りなんかせんでええよってに、義太夫を極めなはれ」と、多額の金銭をポンと与えたそうで。

これって、本当に素晴らしいお金の使い道だと思います。芸術や学問でお金を作ることはとても難しい。しかし、社会を根本的に豊かにするために、芸術や学問は欠かせない。じゃあ、お金の方は金儲けのプロである私が担当しまひょ、という美しい思想です。

私も大金持ちなら、そんな資金援助をしてみたいと真剣に思います。残念ながらその機会はなさそうですが……。

ともあれ、今回の Zeppelin の寄付、とてもセンスの良いお金の使い道だと思いました。

Black Dog / Led Zeppelin





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