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「漱石」「漱石枕流」日本語豆知識


たまには勉強に役立つ記事も書かないといけませんね。

先日、某中学の入試問題を利用して、小学5年生を指導していたんですが、その問題、夏目漱石の俳句が題材になっていました。問題自体は単純で、俳句の解釈を問うものではありません。

問題「俳句作者の名前が漢字で記されていますが、読みをひらがなで書きなさい。また、その作品を一つ挙げなさい。」

俳句と全然関係ないやん……、という突っ込みはさておき、これは小学生でも知っておきたい国語常識ですよね。

「なつめそうせき」 作品名は、『坊っちゃん』『こころ』『草枕』ぐらいでしょうか。何でもかまいません。『吾輩は猫である』は漢字が難しいので書きにくいかな。

さて、今日は漱石の小説について話そうという訳ではありません。「漱石」という名前の由来、いや、熟語の意味をご存知でしょうか。この筆名、親友の正岡子規から譲り受けたらしいんですが、漢文好きな人らしいペンネームだと思います。

「漱」は訓読みすると「くちすすぐ」。

したがって「漱石」は、「石にくちすすぐ」という事になります。「石で口をすすぐ」とは何じゃらほい、という感じなんですが、こんなエピソードから来た熟語です。

昔ある人が、「枕石漱流=石を枕にし、川の清流で口をすすぐような(隠者的な)生活をしたい」と言うべきところを誤って、「漱石枕流=石で口をすすぎ、川の清流を枕にするような生活をしたい」と言ってしまう。

人に「そんなん、ありえへんし!」と突っ込まれた彼は、「ちゃうねん、石で歯を磨いて、川の流れで耳を洗うっていう意味やねん!」と強弁する。いや、関西弁じゃなくてもいいんですけどね(笑)。

そんなわけで、「漱石」「漱石枕流(そうせきちんりゅう)」というのは、「自分の失敗を認めず、屁理屈を言うこと」「負け惜しみの強いこと」を意味します。

個人的には、夏目漱石の小説はあまり面白いと思えないんですが、彼のこのペンネームだけは、すこぶるセンスが良いと思います。友人の正岡子規が、自らを「獺祭書屋主人」と呼んだのに相通じるものがあります。

ちなみに「獺祭(だっさい)」とは、「獺(かわうそ)」が捕らえた魚を川岸にずらずらと並べる様子。そこから「詩文を作るときに多くの参考書を並べ広げまくる様子」を意味するようになりました。

この二人、仲が良いのもむべなるかな。



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