宮田塾のブログ

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早川義夫&磯部舞子 ライブ in martha「友だちを探しに」

毎度のことながら、今日も塾とは何の関係もない話です。すみません。

先日、早川義夫さん磯部舞子さんのライブを見てきました。

早川義夫さんは日本屈指のミュージシャンなんですが、残念ながらご存知でない方もいらっしゃるかと思います。そうした方のための記事も近く書きたいと考えていますが、今日はライブのお話。

私が早川さんの音楽を知ったのは、営んでいらっしゃった書店を畳み、音楽活動を再開された頃のことですから、20年ぐらい前のことになります。どういうわけか、最近までライブに伺う機会がなく、ふとしたきっかけでライブを見に行ったのが昨年の12月。

神戸市塩屋の旧グッゲンハイム邸で行われたそのライブが、あまりに素晴らしくて。気がついたら涙が流れていた、なんていうと大げさだと思われるかもしれませんが、それほど私の心の奥底に響く音楽なのでした。

本当にいいものを見たり読んだり聞いたりすると、人に話したくなりますよね?私の場合は、文章にしておきたくて堪らなくなるんですが、旧グッゲンハイム邸でのライブは、何か文章にする事が憚られるような、文章にすれば大事なものがこぼれ落ちそうな、そんな気がしてならないものでした。

そんなわけで、覚え書き程度の記事を書いたのが、ちょうど昨年の今頃の話。

「いい人はいいね 素直でいいね」早川義夫さんのライブ

早川さんと佐久間正英さんとの素敵なコンビは、何と言えばいいのだろう、あくまで自然体で気負っている部分はないけれど、演奏が始まるとスッと緊張感が出る感じ。見ていてとても心惹かれるお二人なのでした。

その後、佐久間さんは自身のガンを公表され、手術後に早川さんと最後のライブを数回行われたんですが、京都シルバーウイングでのお二人の公演を見る機会に恵まれたことは、本当に幸運だったと思います。

佐久間正英さんのこと

佐久間正英さん、さようなら。

早川さんが、佐久間さんへの追悼記事を新聞に発表されたのを読みましたが、「美しい魂はいつまでも生き続ける」とあったことを覚えています。私も、大切な人を失った経験がありますが、全く同じ思いです。



さて、昨年12月にも、神戸塩屋旧グッゲンハイム邸にて早川さんのソロライブを見たので、今回は4度目のライブ。

時々、公式サイトで楽しい日記やライブ告知を拝見しているんですが(ちなみに早川さんは名エッセイストでもいらっしゃいます)、またまた平日なのに夜なら都合がつく日にライブ予定を発見!しかも大阪!

喜び勇んで即座に会場であるカフェにメール予約したんですが、カフェからの返信には、整理番号「1番」と記されていました。どんだけ熱心なんだよと係の人に思われていそうで、ちょっと恥ずかしいような気が(笑)。

会場「martha」は、大阪阿波座にあるカフェ。一度も訪れたことのないカフェでしたが、とても落ち着いた感じで気に入りました。アイスコーヒーも美味しいし。お手洗いに入ると奈良美智さんみたいな感じの落書きが一杯あったんですが、後で調べてみると、どうやら本当にご本人がお書きになったようです。奈良美智ファンだったら必見のトイレかと。

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それはさておき、「martha」は、音楽好きな人が音楽を愉しむスペースとして、とても好ましい大きさ・ムードでした。座席数40席というのは、早川さんの音楽を愉しむのに、勿体ないぐらい贅沢な話なんですが、見せていただく側からすると、演奏者の息づかいが感じられるような距離感で最高です。

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(私が見ていた席からの距離感。素晴らしいでしょう?)

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「サルビアの花」から静かに始まった演奏は、次第に熱を帯びます。もってまわった表現や難解な言葉ではなく、ストレートな表現。聴衆の胸に伝わってゆく熱いもの、早川さんの気持ち。音楽を聴かせてもらえることが、本当に楽しくてなりません。

私の能力不足で、言葉にするとこぼれ落ちるものばかりが多くて困ってしまうんですが、「言葉は音楽の縮小版である」ということを言い訳としておきたいと思います。

そうそう、このライブはヴァイオリニストの磯部舞子(ベチコ)さんとの共演で、タイトルは「友だちを探しに」。私はあまり先入観を持たずに音楽を聴きたいので、磯部舞子(ベチコ)さんのことは全く知らないままライブを見たんですが、彼女のヴァイオリンがこれまた素晴らしく胸を打つものでした。

早川さんのピアノだけの演奏も、佐久間さんのギターとの演奏も大好きですが、ピアノとヴァイオリンが絡むと、早川さんの曲が透明な立体感をもって立ち現れる気がします。ライブで聴く機会はありませんでしたが、他界されたHONZIさんのヴァイオリンもそうであったのだろうと思います。

磯部舞子さん、お話しになると「ほわわ〜っ」とした感じなんですが、演奏は早川さんの曲にピタッと寄り添うよう。それでいて、自分の「歌う」べきパートに来ると、堂々たる力強い「歌」を奏でる。特に「身体と歌だけの関係」や「パパ」での演奏は、胸をグッと摑まれました。

この記事をここまで読んでいらっしゃるのは、おそらく当塾の関係者ではなく(笑)、早川さんのファンの方だと思いますので、もう少し情報を書いておきましょう。

まだレコードに収録されていない新曲の「青い月」、凄い名曲です。ピーナッツや知恵の輪、少しセクシャルな比喩で歌われる男女の仲。サビの部分のストレートな叫び。格好良すぎ。

ああ君が好きだよ
ああ君の名を叫ぶ
青い月 燃えている
( 早川義夫『青い月』)


終演後、ベチコさんに「息がピッタリでしたね。名コンビですね。」と声をお掛けすると、何とも嬉しそうなお顔で「やった〜!嬉しい〜!早川さんにもそう言って下さい!」との由。CDについて伺うと、今年の7月に発売されるとのことで、購入をお約束しました。

早川さんにも厚かましくもサインを頂きながら、良いコンビですねとお伝えすると、「いや〜、まだ今日で4回目でね。スタジオにも入ったことなくてね。」と。信じられない。早川さんの音楽の包容力のなせる業か、ベチコさんの音楽に対する鋭い理解力のなせる業か。

新曲「青い月」を録音されないんですかとお尋ねしたんですが、ご予定はなさそう。何度も聴きたい曲なんですが……。ファンの方は是非ライブでどうぞ。きっと私と同じ感想をお持ちになると思います。

あと、他の新曲についても伺ったんですが、「『僕の骨』って遺書みたいな曲を書いたでしょう?何だかそれからねぇ……。」とおっしゃいました。今でも素晴らしい歌が十分過ぎるほどあるのに、また新しい歌を聴きたいなんて、本当に厚かましいお願いで恥ずかしいんですが、欲深なファンの戯れ言として聞き流して下さったかと。

いい音楽に浸っただけでなく、演奏後お疲れのところをサインまで頂いて、この上なく上機嫌で帰宅の途に。音楽に上気しすぎたのか、全然違う地下鉄の路線に乗ってしまい、何駅も通り過ぎてから気付くという間抜けぶりで、少し帰宅は遅くなりましたが、幸せな一夜でありました。




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